沖縄の久米島へ行ってきた。そこに二泊、帰りは本島の那覇に一泊という割安ツアーである。
同行者が一名で、飲み仲間であり、一緒の沖縄旅行は三度目だ。何でも久米島に学生時代の友人が移住しているので会ってみたいと。
当然、行く何日も前から子供の遠足の如く、現地の天気予想を幾つもチェック。ところがどうだ、日々悪い方に変化して行く。まったく、沖縄はやっぱり雨男じゃ、同行者に悪いじゃないかよ。
それでも予報が悪いまま早朝便で経由地の那覇へ到着。雨こそ降っていないが曇り空。
そこから久米島へ向うのだが、飛行機が最高だった。何とプロペラ機、ただし最新式。まあ、40分程度のフライトじゃ大型機は必要ないか。
しかもターミナル内搭乗口から機内直結ではなく、バス移動。これも久し振りだ。
更に愉快だったのは久米島到着時。何と、タラップを降り、徒歩移動でターミナルビルへ向う。これじゃ、どこぞの首脳が手を振って降りてくるスタイルと同じ。ま、間違っても出迎えはないが。
空港では、友人が40年以上ぶりに会うという現地在住の方が出迎えていてくれて、島内観光がてら一周してもらった。
ホテルに着くと、現地の方とは明日の晩に一献しましょうと別れ、その後、昼飯がてら近所を散策し、居酒屋兼食堂に入った。
そこが大正解。先ず、現地のオリオンビールを頼み、凄い数のお品書きを眺めた。しかも面白いメニューが安価で並ぶ。
「サメ」だけで、酢みそ、煮込み、から揚げに始まり、「魚の皮」、海洋深層水による地元名物である養殖「車えび」、沖縄名物「テビチ」「軟骨ソーキ」など、ほぼ500円。知らない貝の刺身などもあり、躊躇しきり。
どれも美味で同行者共々、大満足。すると、近くに座っていた現地の方が話しかけてきた。長く東京で仕事をしていたが、15年ほど前に帰島したとか。人懐い御仁で、矢鱈と話してくる。
そこで、また言われた。友人は東京の人で、自分はこっちの人でしょ、と。下町生まれのバリバリの東京者なのに。でも、だから沖縄にシンパシーを感じるのかな。
満腹でホテルに戻り、夜は別な店をハシゴ酒。友人も、珍しいものはチャレンジするという価値観なので、折角だからと珍味系を注文しつつビールから泡盛までと堪能。ところが天気は雨模様。
翌日は久米島ではこれしかないという「はての浜」という海に浮かぶサンゴ礁だけで何もない砂浜観光なのにな。
天気回復を祈ってはみたものの、結局、運を天に任せて布団を被った。