今月からタバコの価格が上った。とはいっても欧米に比べればまだまだ安くて、今回も一箱3~40円の値上げで500円前後。
尤も、嫌煙運動の増大で喫煙者が激減中でメーカーも大変だろう。
当然、ウチも大変である。店頭販売の他に、リースの自販機が内外メーカーで一台づつ設置してあるが、今回の値上げでは日本と外資系では明らかに対応が違った。
国内外とも厳しい経営状態だと思われ、営業担当も全東京で各社数名ほどだと聞いている。
それでも、「日本たばこ」は事前に担当者が来て、自販機の一斉価格変更操作を行い、商品ごとの価格表示も機内では新価格、外観には長いテープを貼り、その上に、現行から値上げ後のシールを各々に付けてくれた。
要は、今月から、自販機表面の長いテープを剥がせば良いだけにしていった。
ところが、外国たばこは違った。自分がいないときに、珍しく営業が訪れ、リース物件を贈与すると言ってきて、母がハンコを押したと。後で聞いて、嫌な予感がした。
そうしたら一週間もしない内に封書が届き、自販機での値上げ作業は、各自でやってくれと、操作方法が記載してある書類と値上げ価格が封入されていた。
何とも、合理的であり、流石の外資だと苦笑い。年寄りしかいない店舗では、かなり面倒な作業と思われるし、廃業を促しているとも思える。
一応、自分で対応したが、機内の銘柄別パッケージの価格表示は値上げ当日の早朝、ひとつづつ手作業で差替えであった。何ともアナログである。
そして値上げ当日。まとめ買いもなかったし、更にヒマになるだろうと推察していた。なので、この時期の沖縄旅行を設定したのだ。
ところが、さにあらず。何のことはない、ウチの常連は値上げ日から変わらず、淡々と買いに来る。
有難い限りである。様々なものが、嫌でも値上がりする中、タバコだって必然と思っているのかな。だから受け入れて購買する。それに常連さんは、きっと禁煙するつもりなどないのだろう。
でも、そんな人は極少数で確かに購買者は減少中。まあ、個人的には昨今の風潮に対して喫煙を続ける反骨精神は嫌いではない。何たって、売上げに関係するからね。
老母も、愚痴は言いつつも、少し嬉しそうだ。疲れたら無理せず店を閉めなよと言いつつ、いよいよ台風の去った沖縄だ。