余談雑談 2018年11月24日

つい昨日のこと。祝日でもあり、用事はタバコ自販機の補充のみであった。

さて、ランチはどうするかと考え、一度行って嫌いじゃなかった実家から10分少々にある、俗にいう『町中華』にでも行ってみるかと。

ところが、やっぱりだ。営業のはずだが、開店してない。早かったのかと思いながら、並んで待つのは嫌なので、ならば馴染みのとんかつ屋か。歩きながら、先ずビールだよな、で、定食類でなく丼物にしようと。

そちらは開いていて思い通りのメニューを頼むと、次から次へと一見客が入ってくる。いつからこんな有名店になったのかと思いつつ、食べ終えるとすぐに店を辞した。

時折、強い北風が吹くが晴天。混雑で若干急いで飲んだからか酔いが早い。流石に帰りは区内循環バスにしようと思ったが、店の近くではかなり遠回り経路。なので少し歩いて、三つほどバス停を飛ばした。

確か、このあたりと思った場所にバス停があり、すぐに来たので、幸運だとばかりに乗り込んで驚いた。

何と、循環バスの別路線。これじゃ、自室ビルの眼前には停まらないぞ。すると車内アナウンスで、別の路線に乗換えの方は連絡券を差し上げています、と。

これこそラッキーであると、喜んで券を貰い、次で下車し、自室方面へのバス停は知っているので再乗車。

空いているし、これで一安心だと着席。そこからは15分程度か。

バスは「合羽橋」を抜け、メインの観光地方面へ。それでも誰も乗車して来ず、結果、貸切と相成った。

晴天の昼下がり、ビールも廻り極上の気分。ふと、フロントガラスから前を見たら、その上に運転者の名札が見えて驚愕した。

40年も前だが、ガソリン・スタンド・フランチャイズ店子息対象の二年制研修制度に参加した時の後輩と同姓同名じゃないか。

彼は、自分よりも前に閉店しコックとなり、栃木の那須方面に移住したと聞いていた。自分より優秀な後輩なので周囲の人々も残念がっていた。

貸し切りだしと話し掛けると向こうも驚いていた。数十年振りの奇跡的再会。しかも、想像だにしなかった場所でだ。

駐車場を探す地方ナンバーの車で渋滞する車道、観光客で溢れ返る真横の歩道を尻目に、バスの中はたった二人。しばし、昔話に花が咲いた。

何でも、母親の介護のため、妻子を那須に残し、単身帰郷しバス運転手をしていると。

そういえば、数週間前にどこか旅行に行こうと思い、青森も候補に考え、弘前城近くでスタンドをしていた後輩をネットで探したが、ヒットしなかった。その青森の奴も彼同様後輩。

で、尋いてみると、やはり廃業し、現在は岐阜で政治家秘書をしているとの情報。自分だけでなく、どれほどのスタンドが閉店したのかと感慨深かった。

更に自分の会社に勤務してた社員が運転手君の地元の先輩で、最近やたらと飲みますよ、と。

バスは自室前の停留所に到着。近々、飲もうと連絡先を渡して下車した。

何とも奇妙というか、信じ難い再会に驚いたが、これが初恋の相手だったら、別な展開でも起こるかと思うのが、どうにもダメなところなんだよな。

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