余談雑談 2018年12月15日

今年の漢字一文字が『災』と決まった。先立ても、山手線の新駅名が公表されたが、一文字は総得票数の一番で決定と解りやすい。

それだけ、この字を浮かべた人間が多いということだろうから。各情報番組で、キャスターなどが各々の一文字を発表していたが、自分は一文字じゃ済まないな。

そもそもが面倒臭い性格だし、逡巡した挙句に明るい文字か暗い文字を選ぶかで心持が変わるだろうし、来年の運気にまで影響しそうだ。

一文字ではなく、以前なら四字熟語をどれほど知っているかで知性を誇示したりしたが、今、得意気に披露しようものなら、ウルサイ親父と若者には敬遠されるわな。

横並びとか「あうん」的忖度やら、日本人的感覚から離れ、ネットやSNSで世界的価値観が、やや統一されてきている気もしないでもない。

「自己表現」は良いことだ。ただし、何か起きると今度は「自己責任」と追求される。かといって「連帯責任」で「一蓮托生」とは言わなくなった。

昔は大学でも出て大手企業に就職すれば「年功序列」はあるものの、「永久就職」だった。だから「滅私奉公」とか「自己犠牲」なんて生き方もあったが、今じゃ、通用しない。

何たって「個人優先」で、絶景ポイントや、取材拒否の店でも、勝手にネットにアップする。まあ、飲食店の場合「千客万来」で、『お客様は神様です』から派生し、客の方が偉いという発想は定着したかな。

本当は双方に選ぶ権利はないのかとも思うが。要は「五分五分」という考え方。あくまで「自己都合」で罷り通るのなら、自分は「身勝手御免」で行くか。

おっと、これは5文字か。四字熟語なり、四字言葉で必死になるよりも、やっぱり一文字で決める潔さが必要かな。

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