毎朝、実家に向かう途中に行列のできる飲食店がある。間が経つので落ち着いたが、それでも整理券配布の8時半前に数名は並ぶ日が多い。
以前は、11時の開店前に長蛇の列が毎日できていた。その時に思ったが、日によって行列の方向が変わるのだ。友人と話し込んだり、スマホを見たりしているが、ただ、漠然と前に並ぶ人の後ろに付ているだけ、という感じ。
左右とも別な店があり、どの道他店の邪魔になり、クレームが入ったのだろう。なので、早目に整理券を出し各々の入店時間まで雲散霧消させるシステムにしたのだろう。
別に、行列のできる店に限らず、バス停などでも通行の邪魔など考えずにダラダラと並ぶ人も多い。ヘンに真面目な部分もある自分はそれが気に入らない。
まあ、これも個人差があろうが、それでも悪戯心が芽生え、時々、バス停で並ぶときに試すことがある。
大体、最初の待ち人はドアが来る正面、つまり車道を向いて並ぶ。すると、何も考えてない人はその後ろに同方向で並ぶ。三番手もそうするから歩道を塞ぐことになる。
中にはキチンと並ぶのが嫌いな人もいて、中途半端な場所で集うように立つ。
なので、自分が二番手の時は前の人から90度に横向き、ガードレールと平行に並ぶ。何も考えてない人は素直にこちらの背中の見て並ぶ。次も従えばガードレールと平行に列が出来る。そうなれば歩行者に迷惑が掛かることが減るよな。
だがこの場合、面倒になることがある。それはバスの到着が真後ろからになり、見づらいこと。となると頻繁に振り返りたいタイプは疲れるポジション。
すると車道に向って待ち、全員が車道を向くことになる。反対側の歩道から見ると、岸壁で海を見ている人が並ぶ、てな印象を与えるだろうか。
でも、それでも歩道を塞ぐよりはマシだよな。そう個人的には思うが、東京以外の大都市はどうなのだろう。そもそも並ぶ人も歩道の通行量も違うから問題ないのか。
エスカレーターでも東京は右を空けるが、関西は左側を空けるらしい。尤も、これは危険だからと止めるようにアナウンスもされているが。
どの道、東京は「せっかち」な人間が多いのだろう。バス停で待つお年寄りでさえ、バスが来るのをまだかと気にする。世界有数の定刻発車の鉄道がそうさせるのか。バス停は寒い暑いが激しいから、一刻も早く乗車したいのだろうか。
それにしては並び方は追従型。広い意味での平和主義者たちか。
まあ、自分のように「せっかち」な上に「極度のへそ曲がり」が、悪戯心で他人が追従するか試す行動を取るよりは良いだろう。
自分のような人間ばかりになったら、国を動かす上の人たちは面倒だろうから。