余談雑談 2019年3月23日

桜が咲き始まった東京。自室眼下の桜の名所も、既に人波が押し寄せている。寒かった冬から春になって、浮かれ気分の人が多いのだろう。

暫くは自室のあるビルから出るのも一苦労しそうだ。まあ、これは散るまでの短い間だが。

一方で驚いたのは、地元が今年の土地公示価格の上昇率が東京一になったことだ。成程、観光客が多い所為だな。自室の入るビルやら、実家にも不埒な不動産屋からの連絡も増えるかと心配にもなる。

かつてバブルの時代にも取引銀行からスタンドを閉めてビルにしろと言ってきた営業がいた。その話に乗らなくて良かったと、つくづく思うが、結果は、閉業時期が少しの伸びただけなのはご愛嬌か。

それに大好きな沖縄だって公示価格が上昇中だ。何だかな、である。だから10連休前にも拘らず、すんなり予約が取れなかったか。

まあ、それでも取れたので幸い。後は、滞在中にどこへ行くかだ。これは嬉しい悩みで、できれば観光客が少ない場所。こちらも観光客ながら、地元の状況を嫌でも毎日見ていると静かな場所でホッとしたい。

そういえば、30年は訪れていない京都だって訪日外国人は増加中だが、日本人観光客は減少したとか。マナーの違いや、想像以上の人波に嫌気が差す日本人が増加しているのだろうか。観光立国化の弊害とも受け取れる。

沖縄も然り。行く度に、随分と印象が変わる。今回も本屋に出向いて情報を得ようと雑誌などを立ち読みしたが、確かに、続々と新規店がオープンしているようだが、自分の趣味でない店ばかりだ。

知らなかったが、那覇にクラフトビール工房ができたと聞いた。ビールは大好きだが、地方のビールを飲み歩くほどの趣味はない。それでも一度ぐらい行ってみるか。

まあ、観光ではなく、酒を飲みに行っているんだと思えば、ある意味、新規開拓として問題ないか。

また、せっかちな性分で、次の訪沖を考え中。旧暦の八月十五日に石垣島という選択肢だ。

以前に行った時、偶然見た「とぅばらーま民謡大会」が忘れられぬから。月明かりの下で、様々な地域や島の方言で綴られる心震える謳の数々。開催されるのが、その時期。

ところが、先週、沖縄出身の知人にその話をしたら不可能と。その時期は、こちらの「お盆」と同じで沖縄出身者が里帰りで飛行機は満席だよ、と。

確かに一理あるわな。でも、偶然民謡大会を見たときだって、同じ時期なはず。ならば、幸運に賭けるか。

どの道、桜が散れば沖縄か。浮かれ気分な人生は続くな。倖せってなもんだ。

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