余談雑談 2019年10月12日

こんなこと、本当にあるんだ。突然、懐かしい方から連絡がきて驚いた。

会社経営時代だから、もう四半世紀も前だが、生意気にも『銀座』で飲んでいた時期がある。間違いなく、それが会社清算への加速度の原因だったと後悔もしているが。

バブル景気の前で、同業の先輩経営者から、銀座で酒を嗜むのは必須事項と言われ連れまわされた。毎回、先方持ちで、それこそ『粋な遊び人』を地で行く方。

そして、2年弱で独り立ちし、『永久指名制』のホステスを持ち、財布も持たずに通った。

すぐにベテランの「姉さん」から、銀座の大人の男の嗜み方を叩き込まれた。

その方は常に着物姿だった。しかも、すべてが格違いで、着付けから立振舞いまで、これぞ銀座のホステスの印象。ママになる実力があったが、最後まで一ホステスで通した。

その姐さんから突然の連絡。当然、緊張した。まあ、今の自分では完全に無理な場所だから、たまにはという誘いでも断れる。それに、銀座から上がったと風の噂で聞いてもいた。

すると姉さんは、女性の名前を出して、知ってるかと尋いてきた。逡巡してると、向こうはこちらを良く知っていて、アンタの部屋に遊びに行ったこともあると。また、恐怖を感じた。

更に聞くと、昔知っていた別な銀座のホステスの友だちでプライベートで一緒に飲み歩いた女性。その人はホステスはしていなかったが、楽しい女性だったと記憶が甦った。

今は同僚で、休憩時間に自分の話が出て驚いて電話してきたとのこと。

更に驚いたのは、二人は現在、清掃会社勤務だと。銀座時代に、自分はパパは持たないから、最後はビルの掃除のオバチャンね、冗談で言っていたが本当になったか。いや、隔世の感があるな。

向こうで二人して盛り上り、今度飲もうと誘われた。銀座のクラブじゃないから安心だが、両名とも四半世紀も前の知り合いで会っていない。

歳を重ねると懐かしさが込み上げてくるのは余生の長さを感じ始めているからだろうか。

高校の友人と飲んだ時も、同じサークルにいた奴に久々に会いたいなと話したが、この歳で突然連絡が来ると政治か宗教か、もしくは保険勧誘とかじゃないかと胡散臭く感じるよなと。

銀座時代の借金は残ってないだろうなとか、本当に飲みたいだけなのかとも思った。

大都会で生きてきた自分の防衛本能だろうか。でも、70歳近くと50過ぎとはいえ、両名とも女性。

何とも、微妙に心が動くのは、いけない癖なんだよな。

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