余談雑談 2020年2月8日

時代の流れの珈琲事情だね。自室用珈琲豆購入が、昨今の重要事項になった。

先立ては午前中に小一時間国技館のある両国で所用があり、ならば、その後に散歩を兼ねて自家焙煎豆探しの旅へでるかと。

ネットで検索。自室から両国に行く途中に一軒。何だ、近いところにあるんだ。続いて、最長電波塔近くにも発見した。ついでにランチを考えてそれも検索をかけてみた。

とはいっても、調べるのは住所と定休日と営業時間の確認のみ。まあ、店舗外観も目視発見には利用できる。

先ず、行きがけの駄賃で所用の前に立ち寄れる店に。そこで豆を100グラム購入。若い女性が対応してくれたが、まさしく賭けだな的印象。

用事を終え、次の店へ。路地のまた路地てな場所。若干迷ったが、無事発見。

小さな店舗だが、きれいに豆が展示されて選びやすい。先ずはとブレンドを頼み、50代と思しき店主と話し込んだ。

そこで昨今の流行を聞いた。かなりの珈琲ブームらしく、新たに参入希望者が増加中。それらの牽引役は、何とかソサエティとかいう団体。

今や、浅い焙煎が主流であり、自分好みのやや深煎り以上は時代遅れで侮蔑の対象と思う人もいるらしい。

だから焙煎度合を示す名称は以前と同じだが、自分のイメージよりも随分と浅煎りが当たり前になったらしい。

そこでカチンとくる。でも、それが時代か。きっと焙煎者側に絶対の自信があるんだろうから、嫌なら買うな。

ハイ、その通り。自分もその排他的価値観だわな。ならば自分は絶対に買わぬ。しかし、そこの店主はヴェテランらしく、昔の価値観を残しつつ、尚且つ単価が安い。ブレンド二種類を購入。

以後も、地元に焙煎の専門店を二軒も発見。本当に流行なんだな。一軒は豆自体が高すぎてパス。もう一軒は、何と生豆のままで発売し注文を受けてから、その場で焙煎する。しかも100gから。

なので陳列は生豆が主流。そこでブレンドを100g注文。ある意味、ショウ感覚だし、焙煎の香りが狭い店内に広がり、楽しい。豆を買うと店内で待ち時間に一杯無料というのも嬉しい。

だけど、ただし、が付いた。焙煎後の『死豆の選別』が甘かった。貝でいうと火入れしても口が開かないやつだ。それを含めての100g。だから安いのかも。

まだ、ここという一店には出会わないから、自室で飲みきったら、何処かに探しに行こう。

まあ、一連の放浪で最大の収穫は、最長電波塔付近で見つけた「とんかつ屋」。そこはビールの大瓶の他に肴もあり、口明けでビールを頼んでも嫌な顔もせず、とんかつも、かなり美味。

そこには頑なさを感じさせるヴェテランの味で、わざわざ通っても良いと思わせた唯一の店だった。

何だ、お洒落なイメージの珈琲よりも、とんかつかよ。

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