余談雑談 2020年2月15日

春めいてきた。朝晩はまだまだ寒いが、陽が伸びてきている。

夜明け前に起床し、現在、3店舗のブレンドコーヒーの内二種類を夜が明け切る前に飲み比べてるので実感しやすい。

要は、二杯飲む時間が忙しなくなってきたと。それにしても暇過ぎる日常。

それでも週に一度、編集部に出向き、数時間仕事をする。その時の楽しみが朝9時半に開店するカウンターだけのラーメン定食屋に、口開けで行くこと。

先立ては、意外に寒い日で店に入ると暖房が効いておらずご夫妻が、せっせと仕事中。少し震えながら定食系でなく、600円の味噌チャーシューメンを注文。実に素敵な価格設定だよな。

既に中華鍋に湯を沸かせてあり、蓋を開けると一気に湯気が立ち上った。

瞬間、鳥肌が立った。温泉の湯けむりに見えたのだ。旅に飢えているのか。

確かに、この冬は何処にも行っていない。でも、何やかや逡巡して、結局、良くて春先の沖縄てなことになるのかな、と。

二、三時間で仕事を終え、外へ出ると春の陽気だった。このまま帰宅は勿体ない。考えて、上野というか、鶯谷に近い場所に、自家焙煎の古くからある珈琲屋があった。

十数年前に友人に連れられて飲みに行った記憶が甦った。今のところ、まだ珈琲難民だ。

かなり以前から潰れずに営業しているのは、それなりに魅力があるはず。昨今の新興勢力よりも、もしかして信用できるかも。

そんな気分で編集部近くからバスで向かった。自室からは近くて遠い場所てな印象もある地帯。乗り換えて最寄駅に向うより、二駅分歩けばバス一本。

当然、その選択肢をチョイス。で、店に辿り着いた。ところがビックリ。

珈琲一杯900円。しかも但し書きがドアに張られ、写真は撮るな、能書きを話すな、ひとりで読書はするなとか、上から目線。

実は自分はこの手の店が大好きなのである。だって、掲示してあるものは当然だと思うことばかりだ。要は、知ったかぶりの阿呆は来るなよ、てなスタンスだから。

でもな、午前中に食った味噌チャーシュー麺より、300円も高いぞ。そもそも能書き系ラーメンだって900円なら、間違いなく入らない。ましてコーヒー。

ここはひとつ深呼吸をして、一度持ち帰って再検討しようっと。まあその分、帰路は徒歩でなく、100円の区内循環バスで贅沢するか。

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