先の見えぬ日々。自粛要請に対し自制できている人たちにはストレスが溜まり、飽きた連中は外出傾向が顕著との報道ばかり。
ある意味『赤狩り』の印象。まあ、真面目な性格の人たちはイライラが募るのが普通だろう。
何事も考え方かもしれぬが、自分など行ける店の選択肢が減っているだけで、以前の生活とさして違わない。
タバコ屋を廃業後は、たまに編集部に行くだけ。それ以外は、夜明け前に起床し珈琲を二杯飲んで、さて、昼はどの定食屋で瓶ビールを一本だけ飲むか、しかも徒歩で行ける場所限定で、と考える午前中。
そこで食べ過ぎると夕食はパス。食べる量は以前より調節しているので、夜だって夕方17時位に開く安酒場で数杯飲むのに肴は少々でが定番だ。それで一日が終了。
当然、就寝は21時前。だから現在の酒類提供店の20時閉店は、何ら問題がない。
仕事をしていないと己の存在証明がないとか、それが普通の日本人だと散々、諭された。確かに、いかに不真面目だったのかの証左だろうがね。
もしかしたら自分も、そんな人生を、と思う人もいるかもだ。どうぞ、お好きなように。世の中、敵だらけになるけどね、としか言えないが。それこそ腹を括った自己責任で。
そこまでするのは、時間が有り余る本当の変人だろう。でもな、閑散としている地元。信じ難い数の観光客が、ゾンビの如くあふれていた以前と違い、他人との距離も取れる。それが嬉しくて堪らない。
小さい頃の旅行に行く前夜と同じ感慨。まさしくエサの前の犬の「おあずけ」状態。もしくは、馬の眼前に人参。
ただし、遠足とは違い、交通機関は使用しない距離。それだって不要不急の外出だと言われれば、その通りである。
そんな中、お気に入りのランチ店が続々休業を始めた。驚いた。ウィルスなど関係ないと考える方々がやっているからと。
ふと、思った。自粛閉店の協力すれば一店舗50万円の支給が発生するのか。ならば仕方ない。
どう考えても、その儲けを一ヶ月はおろか、数ヶ月で出すのは奇跡的な店ばかり。取り敢えず、来月初旬の再開店を心待ちにするしかない。
でもな、間違いなく自粛延長だ。今度は、それがいつまで続くのか。再々度の延長もあるしな。それまで閉店延長だろうか。
ランチ屋は閉店し、逆に居酒屋は開店時間を若干早めて20時まで営業する店もある。そうなると居酒屋で中途半端な時間でランチ兼飲酒か。
いや、ダメだ。その場合、間違いなく食事よりも飲酒がメインにシフトだ。となると地元以外にも店の選択肢が拡がるし。金銭的な弊害も生じる。
まあ、自分は自分さ。早寝早起きアルコール付き余生のバカげた悩みさね。