武漢肺炎の第二波到来かとうるさい。その所為か、TV情報番組等でも、スタジオに距離感を取りながらのゲストの復帰が始まったかと思ったら、またもやリモート出演に逆戻りと忙しい。
ロケがメインの旅番組でも、出向いての収録再開から、また変更なのだろうか。
有名観光地の地元でも土産物屋から飲食店と、休業要請から営業再開。そしたら、再度の自粛要請が発布されるかとTVでは脅す。
そういった情報で真面目に翻弄される個人商店主などは、何を信じて良いか解らず心は右往左往だろうか。
知人に話を尋くと、確かに大変だろうなと思いはする。そんな中、何度もTV出演の経験がある、某ショップの店主である先輩の話。
季節商品を扱う専門店で、個人客にも、問屋の卸料金で販売する良心的な店だ。
先輩曰く、大体毎年メインの時期の2~3ヶ月前に取材が殺到するらしい。その記憶があり、番組欄で、季節もの紹介とあり、きっと先輩の店が出演かと見てみたら、違う店だった。
退院報告を兼ね、顔出しに行って、その話を振ってみた。先輩曰く、取材申し込みは来たが、どうにも動けない時期で断ったと。
東京地方局ながらとても有名な番組で、手を替え、地域名を替えて、決まった場所を紹介する長寿番組。
先輩的には許しを乞うように丁寧に辞退したつもりだが、取材する先方は、かなり高圧的だったらしい。要は、ウチの取材を断るほどエラい店なのかよ、と。
以前は、そんなことはなかったので驚いたと。で、放送ではライバル店を日本一の品揃えと平気で紹介していたのは自分も見た。確かに、違和感を覚えた。
いわゆる、当てつけか。でも所詮、取材で動くのは下請け業者じゃないか。確かに取材される店側にも様々なタイプがあり、番組の上からの無理な指示もあるだろうとは思う。
それでも平然と毎週、同じ内容の番組が流れ、考えずに見流している自分がいる。いつのまにやら、感性が麻痺しているのかもしれない。
まあ、犯罪でも起こさぬ限り、自分などは取材対象と成りえない。というよりも、他人様など一切信用しないと、厳しい目つきで歩いていれば、マイクを向けてくる下請けもいないだろうな。
人間の価値観は変わるし、自分では変化してないと思っても、受け手の印象が変わることもある。
やってみて、ダメなら辞める。確かに、何もしないタイプよりマシかもしれぬ。
でも、自分の意思以上に強い力なりうねりがあるとも感じる。
SNS然り。ハナからやらないのと、善意で始めて潔く退くのと、どっちが良いのやら。
上の人たちも折角、解除したのだから、再度の自粛要請は金も掛かるし、嫌なんだろうなとは思う。
それでも今度なったら、完全に閉業かと戦々恐々としている人たちを見るのは忍びない。
まあ、自分の行ける店が減るのが嫌なだけだけど、ね。