余談雑談 2020年10月3日

声優の富田耕生が亡くなった。84歳だったとか。久し振りに昔の『声優』の名前を聞いたが、どの程度現役で活動し続けていたのだろうか。

かなり昔から活躍していて、声のイメージ的には『頼れる親父』役が多かった気もする。

例えばアーネスト・ボーグナインやジョージ・ケネディあたりを思い浮かべる人が多いか。もしくはアニメ「天才バカボン」のバカボンのパパ役。

で、バカボンの初代パパ役は雨森雅司で、アーネスト・ボーグナインも以前はこの人がアテていた。

ということは、天才バカボンをハリウッドで実写版にしたら、パパ役はボーグナインてことか。成程、面白いかもしれないな。

昔のTV放映は「吹替カット版」が原則であり、合っている声優と逆に全くイメージが違う場合もあり、酷いときは顔が浮かぶ有名俳優を起用したりした。大ヒットした「ある愛の詩」(1970)なんて、山口百恵と三浦友和だ。

ただし、富田耕生については、個人的にはボーグナインをアテるようになって変わったと思っている。いつも怒鳴るイメージで、激しいセリフ回しが多くなり、明らかに声の質もシャープさが消えて枯れ感が際立つようになった。

以前は秀作「十二人の怒れる男」(1857)の最後まで有罪を主張するリー・J・コッブ役など白眉だし、悪役が多かった初期のウォルター・マッソー役もピタリなものが多い。

それでもボーグナイン以降なので「サブウェイ・パニック」(1974)のマッソーはミスキャストだと感じたが。

どの道、自分のような何でも古いのが好きというタイプからすると、声優では羽佐間道夫がいつまで現役でナレーションを続けていくかぐらいだな。

歌手でもそうだが、加齢で声質が変わり、往年のイメージとは様変わりする。その点、羽佐間の道ちゃんは大したものだ。

でも、往年の声優が亡くなっていくのは、やはり寂しいよな。

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