余談雑談 2020年12月5日

師走に入った。今年は世界中の誰もが、良い意味でも悪い意味でも、従来と違った年末を迎えるに違いない。

一応、自分もその部類なのだが、日常は大して変わらない。毎日ザッピングなり、録画したTV番組を漫然と見て過ごす。

昨今、注目してるのは地方局。とはいっても受信できるのは隣県の一局のみだが。それでも他県のマイナー番組まで放送してくれて、関東近県の地味な地域の名店情報など、一生縁はないなと思いつつも、つい、見入ってしまうこともある。

中でもローカル色満開のCMは、失われた郷愁さえ喚起させられる。工務店やら、中古車ディーラーが多く、一部では女性タレントの起用も独特で、社長のお気に入りのスナック女性みたいのまで登場してきて苦笑を禁じ得ない。一方、BS民放は同じような保険や健康食品ばかりでつまらない。

しかし、そのローカル局でさえネタがないのか、このところの再放送ドラマには驚いた。

BSなどは韓流ドラマか時代劇が多く、惹かれるものがない時間帯。それにしてもの再放送だと。

懐かしき「木下恵介アワー」。何と、昭和40年の大辻伺郎出演「喜びも悲しみも幾年月」で、その次が、園井啓介主演で同じく昭和40年に放送された「二人の星」。共通するベテランの脇役は佐野周二ですぜ。

でもな、いくら何でも今更白黒の連ドラかと驚嘆した。確かに、他局を見回しても視聴年齢対象者は後期高齢者の時間帯ではあろう。

それでも二作品の主演者を覚えている人はどれほどいるか。大辻は自殺、園井は脱税で懲役10年を喰らい引退。

確かに、今年は俳優の自殺やスキャンダルが世間を賑わせた。まさか、それを連想させるための再放送でもあるまい。

更に、思い起こされたのが、ある程度の昔なら『白黒放送です』のテロップが流れたはず。今はそれも出なくて、当然の如くいきなり白黒放送が始まる。

何かとクレームをつける人間も多くなっている時代だろうに、無視かと恐れ入った。

まあ、突然の白黒に驚き受像機の故障かと勘違いし、向きを変えたり、叩いたりする時代でもないか。

そもそも今はチャンネルは「回さない」し、逆に「ブラウン管」の存在も忘却入り。

既にタブレットかスマホで楽しむ時代。そのスケールに合った番組が主流になるのかな。

どの道、置いてけ堀の人生。別な楽しみを探すか。

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