緊急事態宣言再発出だと。そらみたことかとか、遅きに逸したとか、とにかく喧しい。
どの道、世界中で疲弊し、自粛や抑圧に飽きた人間も数多い。終息が見えぬので、諸説登場してきて、混乱不可避な状況。
まあ、精神的に弱っている人間に混乱を増大させる手法は昔からだ。ここに宗教や、霊感ビジネスが混じり込むと面倒は加速するのだが。
それにしても静かな正月だった。例えば、正月三が日は地元の有名初詣スポットは毎年交通規制が敷かれ、参拝客の通行制限が実施される。
参拝用の長蛇の列が出来、一時間以上も寒空の参道商店街で並ばないといけない。
それが今年は参拝客がいるにはいるが目立って減少していた。なのでか、規制が例年より早い時間で終了していた。確かに、車道の歩行者はスカスカであった。
ただ、そこで気になったことが。軽薄ナンパ口調で声を掛けてくる車夫たちが、平素は待機してはいけない場所で平然と声掛け営業。これは警察の所管外なので仕方ないのだろう。
数名の30代と思しき奴らは敢えてマスクを外し、叫ぶのではないが、マスクは予防に意味を持たんとどこかの医者も言っていると説明しながら、そぞろ歩きしていた。
そして流石のテレビ局。早目に交通規制を解除し、車道から歩道に参拝観光客を戻した以降にカメラを廻す。
放映時には何が起きるか。『参拝客は、やはり減ってない』的コメントを付け加える。これじゃ感染爆発は抑えられないてな発言までしていたのを見た。
いやはや流石である。例年になく少ない参拝兼観光客で毎年見続けている自分は、驚くほどスカスカな車道通行者数だが、それでも歩道に集約させれば、それなりの混雑する状況を写せる。
ほら、一都三県は危険人物ばかりとの印象が出来上がり、再度の発出に地方の人たちに恐怖を喚起させる。
ワクチンに期待という人もいれば副作用が怖いと心配する人も増加。オリンピックはどうなのよ、とか祭や花火大会は、てな言葉も既に行き交っている。
それにしても素直な人が多いからまだまだ安心な国なんだろうとも思う。
まあ、かく言う自分だって、流石に今月末の沖縄行きは、去年から三回連続でキャンセルしたけどね。