今回の都々逸。
「いまのお客に誠があれば 立てし柱に花が咲く」
古今東西見栄っ張りが多いことを指しているよな。保身や自分を過大評価させようと平気で嘘をつく。
この場合は、女性に好かれようとしての言動だろうが。
でも、先刻ご承知でもある。その上で、上昇志向的発想や発言をするタイプ。もしかして嘘も百回言えば真実になるとでも信じているのか。
まあ、その手に騙される人も未だに多いのだから、何をば言わんや、だ。
他人を信じようという教育が行き届いている証左だし、素晴らしいことでもある。
ただ、残念なことに、それを逆手に利用する人間も昔からいるし、逆に騙される方が幸せと感じる人も一定数はいるよな。
自分は騙されるより騙す方になりたいとどこかで願っている。
何たって学生時代、とある友人が『騙す方より騙される方』と毎回答えていたが、そいつはいつも他人を利用する側だった。そして、「だって、しょうがないじゃないか」を繰り返す。で、結構モテたりするから始末に悪い。どこか双方とも「ないものねだり」。
で、思い起こすと随分と尻拭いをさせられた。なので、いつか自分は騙す側に回りたいって、ね。
何よりも幸いなのは、そいつも自分も政治家を目指さなかったこと。奴は有名大学を出て上場企業に入社、以後、引き抜かれて移籍した。
で、結婚し、子宝にも恵まれて、中国勤務になり向こうで当然の如く愛人を作った。それを自慢げに言ってきたっけ。
それが、風のうわさで親兄弟に絶縁され、離婚話もあったようだ。どうなったのかは、怖くてこちらからは連絡してない。
まあ、自分だって会社清算して開き直りのお気楽人生。人生なんぞ何が幸いするか解らんってことだな。