余談雑談 2021年2月20日

先週土曜の夜。寝ていたらグラりと来た。暫く振りだったので飛び起きた。

一瞬、揺れの大きさを判断しようと立ち止まり、この『廻る』感覚は10年前と同じだと感じ、入口の鉄戸を開けた。

長い揺れだったが、10年前は最後に直下型のような突き上げる激しいのが来たので身構えた。

しかし頭の片隅で、まだ生々しい体験値なので、神はそんな早く同じ場所に大地震は起こさないよね、と祈った。だって、忘れた頃にやって来る。

暫くすると収まったので、TVを点けた。どの局も、一斉にニュース画面に切り替わっていて情報が錯綜している。

震源地は10年前とほぼ同じ場所。最後に同じ部屋で、突き上げるような大きいのを感じたのは、それに誘発されたらしい茨城沖の別な震源。それがなかっただけでも幸いか。

ただし、大きな揺れを記録した宮城や福島地域は大変だろう。だが、身勝手御免の生き方。こちらは妙にホッとしてTVを眺めるのを止めてベッドに戻った。

どうせ扇動報道は、夜が明けてからヘリコプターなり、現地局の若手が狩りだされ、大袈裟に放送されるのは7時以降だろうし、と。

翌朝、目覚めると自室内で二つほど不安定なものが倒れていた。これは被害ではないよな。

TVを点けると、案の定の扇動報道で土砂崩れやブロック塀崩壊などなるべく激しい画像を提供している。

それに視聴者投稿の動画。実は今回、一番それに恐怖を覚えた。激しい揺れの中、逃げ道を確保するでもなく、室内のものが落下したり散乱していく様を撮影している。避難なり、ガス栓などの心配よりも呆然として動けないのは解る。

でも、動画撮影は出来る神経。成程、これじゃTV局は待っていれば、素人投稿画面で繋げるわけだな。

まあ、嫌な気分になるだけだと、予約録画した番組を見ようとした。金曜夜から深夜は、毎週数番組録画している。

当然、地震発生後は、殆どが報道特別番組に変更していた。発生時刻は知っていたので、それまでは通常放送。そこにいきなり『緊急地震速報』のテロップが流れ、聞きたくない機械音が響いた。

ふと思い出した。あれ、携帯電話のアラームは鳴らなかったぞ。TV画面では範囲に「東京」の表示なし。だからアラーム音が流れなかったのかと翌朝に知った次第。

それにしても死者が出なかったのは幸いである。停電でも大きなパニックにはならない国民性。扇動報道は、それはそれとして流し見する民族性。

でも、撮影は忘れないんだよな。流石のスマホ持ちだ。折畳み携帯じゃ、動画は写せん。

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