余談雑談 2021年7月24日

自室の窓。築57年、前の東京オリンピックの年に作られた老朽ビルなのだが、眼下は公園と川があり、見晴らしは良い。

何せ、古いので室外ベランダはなく、窓を開けると真下は一方通行の道路である。なのでエアコンの室外機は各室の窓にへばり付くように鉄枠で設置されている。

で、その室外機なのだが、以前ホース取り付け口の隙間にスズメが巣が作ったことがある。放置すれば故障の原因になりはしないかと不安にもなったが、かといって具体案が浮かばず放置。

ところが、雛が産まれた後にカラスが狭い場所に入り込み、中を襲撃するのを目撃した。親スズメたちは成す術もなく呆然と鳴いているだけだった。生存競争とは、恐ろしい。

それ以来、巣を作ることもなく平穏であった。それが、この頃矢鱈とスズメの鳴き声が聞こえるようになった。他のフロアの室外機の上にも止まるので、休憩の羽休め中継地点なのか。

それでも頻繁過ぎる。何せ、天邪鬼としては不要不急の外出を楽しむのが日課だったが、流石にこの暑さじゃ引き籠る日増加。なので、矢鱈と気になる。

またぞろ、巣作りでもするのか。日中は真夏日でも、朝晩は少し風もあるので、エアコンを点けず、窓を開けて風を入れる。つまり、その時は鳴き声が直接、すぐそこから聞こえるのだ。

そしたらどうだ。そのスズメの奴、昨今は怖いもの知らずで、早朝は窓枠サッシの上に止まり、PCに向っている自分に向け大声で鳴く。

この前は、何と窓枠サッシを飛び越え、室内の木枠まで侵攻してきやがった。尤も、驚いて、すぐに外に出て行ったが。

エサもないのに、だぜ。というか、餌付けしてくれというアピールか。

もしかしたら随分と昔に、こちらに告白できずに密かに恋い焦がれて死んだ絶世の美女の分身かな。

でもな、気を付けないと窓を開け放しているとこれからはセミが飛び込んでくるんだよな。梅雨明け前日からキチンとセミの鳴き声も眼下の公園から聞こえるようになったし。

一度など、開けっ放しのままで外出し、帰宅すると室内でセミが鳴いていた時はショック死するかと思った。

まさか、スズメは攻撃まではして来ないよな。ヒッチコック映画じゃあるまいし。

でも、室内に入り込んできたときは、これぞホンモノ、鳥肌が立ったぞ。逆に、暑い時期に一瞬でも寒くしてくれて有難とうと思うべきか。

まあ、無理だわな。

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