いよいよ飲み屋行脚が再開だ。既にというか、当然ながら昨日から台風など関係なく数店へ突撃。
先ずは、酒類再販開始許可時刻の11時に最長電波塔近くのとんかつ屋でランチへ。ところが、まだ開いてない。横なぐりの雨が打ち付ける中、行列は嫌いなので、反対側の歩道に佇んだ。
数分で、旦那さんが暖簾を出しに扉を開けた。すぐにこちらを認め、にこやかに招き入れてくれた。
そこは夫婦二人で営む揚げ物と中華的メニューの小店。二ヶ月半振りの入店だ。カウンターの端に腰掛けると大瓶のビールと春巻きを頼んだ。
奥さんが、ビールを持ってきて、絶対に来ると思ってましたと笑う。読まれてたか。本当は、ビールなどなくても、美味きゃ、普通に食べに来れば良い。ましてランチなんだし。
でも、その台詞は誉め言葉だ。歳を考えずに、揚げ物でビールを呑む喜び。ご夫婦も嬉しそうだ。
肌寒い昼前だが、何だか暖かい。これはリモートじゃ味わえない喜び。とんかつ定食も食べ、もう二度と宣言など出ないことを願って、これからも普通にお願いしますと謝辞を述べて退店。
雨の中、「都会の土曜日、外は雨」縛りで選曲したピアノとサックスのスロー目なジャズを聴きつつ、酔いを少しだけ覚まそうと始発から終点までバスに乗った。
途中、森下、豊洲、晴海と東京の東側を通り、激しい雨で煙る隅田川を勝鬨橋から渡り、築地、銀座四丁目、そして新橋へ。1時間を超えるちょっとした旅。
そして本腰を入れて、新橋飲み。たかだか二ヶ月半だったが、すごく懐かしくて泣きそうになった。それは店側も同じで、笑顔が絶えず、暖かい空気が流れていた。
色々と上からのアナウンスはあるが、もう二度と、要請なんぞに応じないでくれと切に願う次第。
どの店でも、自分以外にも同じ思いを持っていた客も数組。それに喫煙可の店にも行ったが、嬉々として飲酒と喫煙を両方を楽しんでいる人も見た。
自分は禁煙した口だが、横で喫煙されても苦にはならない。数年前なら、こっちだって向こう側。どちらかと言うと下品系な店と味が好きで、紫煙と鶏や内臓の焼き物の煙はセットだった。
しかもその店でも、今日はどんな天気だろうと、自分だけは絶対に来るとスタッフ同士で話していたと。ここでも、行動が読まれたかと苦笑。天邪鬼だが、分かりやすい偏屈者なのか。
それにしても喫煙者は大変だ。確か、今日から値上げだし、海外並みの価格になっていくんだろう。
ふと、懐かしい煙草の箱を見て、思い出した。個人出品のネット販売写真などで使う商品紹介のサイズ表現。昔はセブンスター等の『タバコ箱』だったよなと。
成程、誰でも大きさは知っている。ところが、今は、その箱が横にあるだけで出展者は喫煙者であり、煙草の匂いが沁みついているんじゃないかと入札を控える傾向もあるらしい。
なので、商品説明に素人採寸と呼称し、何センチ×何センチが多い。それと、小さい品などは乾電池で「単3」表示が見える位置での比較も見掛けた。成程、それなら誰でも知っている。目盛入りのL字型直角定規を置くのも解りやすいか。
それとは別に、大きさなら後楽園ドーム何個分ってのがある。どこか抜けてる自分は、これって容積率なの、面積なのと当惑した記憶がある。
でも、容積率なら流石にドーム一杯の酒は、一生かけても飲めないよな。とは言いつつ、二ヶ月半のブランクを埋めるべく、意地でもないが今日だって、ほぼ同じコースで飲み倒し。
間違いないのは、成人病の数値は一挙に悪化しそうってことかな。
やべェ、来週2か月目の定期検診だぞ。