余談雑談 2022年1月22日

ボルト抜き手術から二週間目。単純なオペだし翌日には徒歩で退院。当初は退院後2日で様子見、以後予約表を見ると5日、7日後と徐々に間隔が開いていった。当然か、それが通常なんだろうよ。

ところが傷口未だに閉じずである。女医さんも、おやおやと急遽2日間隔に訂正だ。こういうところでも、存分に個性を発揮する自分。成人病でもあるしねと、嫌味を言うのも忘れない女医さん。

長い散歩はダメで、ちょっとした買い物ぐらいでと指示。どのぐらいの距離かと尋くのは野暮か。というよりも負けず嫌いの女医さんだ、更なる反撃を喰らうかもしれぬ。

それに、また何とかの再発令だ。続々と時短営業やら酒類販売中止の情報も入って来る。まあ、これも神様が勇み足で飲み歩くなとの啓示かもしれぬ。確かに足首を血だらけにして飲み歩くほど命懸けでもなかろうし。

どの道、今年は地味な幕開けが続く。とっくに明けたはずの厄年が越年しているのか。まあ、まだ一ヶ月も経ってないか。

観光地だし年末年始はすごい人出だろうと、そもそも自宅に籠った。で、オペも無事の終わったことだしと、メトロに乗って飲酒に出向いた。その時に、妙な感覚に陥った。何故かと思ったら、今年初の乗車だったから。

それほど外出しない自分。なるほど罹患の可能性は低いか。でも、折角だからと3軒ハシゴ。それが傷口を塞ぐことを拒んだのかもしれない。

以後、地味に引き籠りが続く。流石に寒さが身に沁みて、寝床から離れるのが億劫になったり、皮膚がひび割れを起こし痛いと目が覚める。

それでも日の出前にはコーヒーを淹れる。空気は乾燥し、外のビル群の間に響く車の音もクリアに聞こえる。夜明けは少し早くなり、ラジオからサックスやピアノのジャジーな音楽が流れて、透き通る感じ。昔は「アーバン」とか言ったっけ。

毎日が日曜の自分だが、本当に日曜から月曜になる早朝は、テレビ各局が放送休止になる。これも自粛要請の流れなのか。でも確かに、休憩は必要だよな。

今までは録画したものを視聴する時間帯だった。それが最近思い出して聞くようになったFMラジオにシフトしようと。すると新事実を知った。PCでラジオ局のザッピングをしても、その時間帯はメンテナンス中と表示。TV同様休止ということ。つまり、無音状態の部屋になる。

映画好きで視覚メインな人生だったが、ラジオは聴覚のみ。その違いが面白かった。でも、結果、月曜の早朝のみのことだが、ラジオもTVも同じ。完全休息な時間帯。透き通る夜明けが、身も心もかさつかせる。本来なら『無』にリセットして働きだせという示唆か。でも、こちらはやっぱり毎日が日曜だが。

それとTVとラジオの差がもう一つ。PCで見る無料のラジオサイトの番組表は早朝4時ではなく、何故か「28時」表記。実際には存在しない時間帯。それが非日常性を際立たせる。

自分は時代遅れだから目を見張ったが、多くのリスナーたちは深夜の延長でいたいのか。そのうち、『日曜の71時』とか表示したりして。つまり、いつまでも特定日の延長で居たいと思う人間がでてきたりしないか。どの道、こちとら毎日が日曜なのは変わらない。

でも、妙だ。東京も氷点下になる早朝が何度も訪れ、結果、寒さに慣れてきたと感じる夜明け。それでも肌の乾燥が際立つ。

気安く飲酒外出もままならぬ状況下、乾燥が傷口を塞がないなら、この時期にオペした医者の責任だぞ。

何だ、心まで乾燥か。

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