桜が美しい。やっと規制が明け、自室眼下の公園は物凄い人出である。
やはり、それだけ虐げられてきたと感じている人も多いだろうし、緩めては絞めるの繰り返しで生活リズムなり価値観が変わってしまった人も多いのではなかろうか。
そこにもってきて春の陽気は伸び伸びしたい感覚を後押し。一応、注意というか留意は常に考えてということだろうが、ここまで我慢したと一気に躍動的になりたいという人たちは実に多い気がする。
宣言解除前から地元の観光地は着物姿の若者が数多く闊歩し、あちらこちらで写真を撮っている。否や、何も若者だけでなく様々な年齢層の人たちが、隠しているが妙に嬉しそうに歩いている。
自分だってそうだ。これが最後の規制であってくれと祈りつつ、解除明けのランチには行く店を決めていた。ところが宣言明け当日は凍える寒さで雪まで降った東京。電力不足で大規模停電になるのだとメディアは大騒ぎ。
まあ、煽ることがあると一致団結するのがメディアで、確かにノー天気に使用すれば「ブラックアウト」とかで大騒ぎになると思うが、便利が当たり前過ぎて一度ぐらいそんな経験をしても良いと思うのは嫌な性格なのだろうな。戦争状態に放り込まれるよりはマシだし、人間って以外とタフだなと実感できるかもしれないし。
そもそも自室の省エネは毎日のことで、LEDに替えてない10個以上の蛍光灯だって、どれ一つ切れないまま5年ぐらいは経つ。つまり点灯しない生活が普通。どこまでセコいんだと自嘲。
それじゃ目が悪くなると仰る人もいようが、とっくの前に白内障手術で視力は1.5に戻ったままで劣化しないそうだ。まあ、それよりも性格の悪さが勝るから、何かあっても諦めが付くかな。
好きなことは追求するが興味がないと他人が何と言おうと関係ない。尤も、法に抵触しない範囲が前提だが。
そうそう、それで解除明けの雪景色の中、決めていた定食屋に今年初めて行った。開店直後で最初の客。ビールには寒い昼前だが、そんなことは関係なしで決めていたメニューを注文。
店もまだ温まっておらず、ひと口目のビールが喉を降りて食道から胃へ行く感じが分かった。でも、妙に嬉しい。
ふと思う。一応の年度末か。今度はちょっとため息。とっくの昔に関係なくなったがね。
尤もそれは日本だけのこと。このご時世、別な意味で世界中で閃光が走って世紀末てなことが起きなきゃ良いが。それを煽る映画は随分と作られたが、流石にね、だよな。
それよりはフリーハンドでアルコール。さあ、眼下の櫻もそろそろ良い感じだぞ。