今年三回目の訪沖。
7月の北海道から帰京後、どこか不完全燃焼を感じ、格安7泊8日を見つけたことから端を発した旅。
出発が近付き流石にノープランというのも何だかなと思い、今回は離島ではなく一泊で「コザ」に行ってみるかと。観光地や景勝地には興味がないし、ならば旅行ではいかない場所にした。イメージ的には米軍基地の街だ。
現地に小学校時代の同級生が移住し、内科クリニックを開業している。以前、那覇で一緒に飲んだことがあるので、あわよくば、という下心ありきで。
でも、若干収束傾向とは言えコロナ禍。それなりの名士が地元で風体怪しき男と呑んでいるのを目撃されたら、廃業に追いやられるかもしれんと浮かぶ。
さり気なくメールで初訪問の旨を伝え、現地でおススメの店はないかと尋いてみた。返信が来たが、一緒に飲もうとは書いてなかった。まあ、そうだよな。
ならば自分で食堂探しと飲み屋発掘だねとネット・サーフィン。そしたら「日本最南端にして沖縄唯一の銭湯」の文字を発見。しかも温泉と来たもんだ。沖縄で銭湯に入る。これは大きなイベントかもと勝手に変換し、安宿を予約。
で、沖縄への出発当日。夕刻前に空港へ行くと乗機予定便が40分遅延とのアナウンス。いつもは朝の始発便で行くので遅延はなかった。まあ、日に何往復もしていると遅延も起きるか。今回は7泊の長期滞在だし、ここで長めに待つのも乙なもんだと言い聞かす。
だが、その所為で搭乗ゲートの全面ガラス張りの向こう側が夕陽で眩しく輝き、滑走路から眼前に横付けされた旅客機をもオレンジ色に染め、旅の高揚感を増幅させてくれた。
結局、便は満席で60分遅れと相成った。到着も当然遅延し、19:30。初めての夜景を見ながらの着陸。外にでると蒸し暑さが身を包む。
まだ夏だな。東京でチェックしたときは雨予報だったが、降っていない模様。持ってるじゃないか、自分。やっぱり雨男返上だな。
ホテルに着くとワクチン接種証明と身分証提示を求められた。すると地域振興券18000円分と本来付いてない朝食券が全泊分プレゼント。これには驚いた。成程、政府なりの旅行キャンペーンで行きたくなるよなと納得。ただし、滞在中の一週間で使い切れという制限付き。
荷物を置くと、すぐに那覇で行きつけのビール屋へ向かう。顔をだしたら、ニコニコとお出迎え。実は昨日まで東京の飲み仲間が訪沖していて、自分が来るよとの情報を流されてた。そう言えば先々週に東京の店で、その会話をしてたっけ。その上、今回は長期ですってと要らぬ情報までぶち込んでいやがって、毎晩お待ちしておりますと笑顔で言われる始末。
で、地域振興券を話題をふると首を傾げる。そこの店は対象外で、恐らくはそれなりのチェーン店か、大手のお土産物屋じゃないかと。それじゃ、宝の持ち腐れじゃんか。
翌日は快晴の朝。コザは翌日訪問なので今日はノープラン。車を運転しない自分はバス移動が基本。それで考えた。
バスは下車時の精算システムが面倒臭い。釣銭が出ないのでバス内で両替が必須。例えば240円だとすると財布に300円あれば、100円一枚を両替し240円ピタリにして投入。1000円札だと二回も両替しないといけないからかなり面倒。
しかも東京等で使える電車系カードは一切使用不可と来たもんだ。これで毎回、観光客は戸惑って出口渋滞が発生するのだ。
そこで今回のコザまではそれなりの運賃だ。なので、遂に沖縄専用のプリペイド式交通カードを購入することにした。解約時は残金が戻るシステムだが、どうせまた来るし、何だか現地人っぽいじゃないか。
カードを購入しに行き、その足で好きな食堂の一軒で飲食し、味を再確認。後はバスカードで近隣へでもと思う。道すがらバス停を発見し時刻表を見てみるが、そもそも観光目的バスでないので、余程沖縄の地図が頭に入っていないとバス停名だけで混乱。ここがスマホと違い、常に持ち運ばないPCは面倒だ。調べるにはホテルへ戻らんと。
なので近隣散歩。ただ、妙に右脚に違和感を覚える。微妙に突っ張る感じなのだ。久々に歩いた所為だなとホテルに戻り、夜は行きつけの沖縄料理屋を覗いた。
さて、明日は初ゴザだ。