今回の都々逸。
「顔さへ良ければすぐ手を握る それがあなたの悪い癖」
じつに分かりやすいですな。今で言う「セクハラ親父」。
もしくは、相手が一人では満足しないタイプ。浮気性、英雄色を好むとか、昔は妾持って一人前とか冗談半分、やっかみ半分で言った。その類の人種。
否や、今だってこの手は存在するだろう。ただ分かりやすいのは見た目が勝負ってこと。そこに男の単純さを感じる。
男というか雄は狩猟本能に長け、誰が食わしてやってるんだと息巻く価値観も存在したし、それが悪役の態で出演する映画も数多くあった。
個人的雑感だが見た目美人は自分も好き。ただし、美的価値観は人それぞれだし、誰が見ても女優のように二度見したり、振り返ったりするほどの女性ならとは思う。
でも不可能だし、現実化するために名誉や経済力強化をしたいとは思わない。どうも、その手の人はブランド志向で服やバッグも大きな有名ロゴが入ったブランド物をこれ見よがしに歩く印象。
いかにも高そうな犬にブランド物の服など着せて銀杏並木を颯爽と散歩し、自分は凄いんだぞと鼻高々だ。
そういう時の負け惜しみは決まってる。流石ですな、高級住宅街か東京港区に在住でしょうか。それは素晴らしい。で、ご出身は、である。
でもさ、何も『俄か紳士』的輩以外に売れない俳優やミュージシャンにもいるな。金がないのに寄生する印象だが、何故かそれなりの美人がそばに居たりするから癪に障る。だって金がないなら、自分と同類じゃん。
祖父や父親から聞いたが、遥か昔は浅草芸人にもこの手がいたと。以後、有名になった人もいるので個人名は控えるが、かなり嫌っていた。
当時、それなりの商売を営んでいたので、それこそ「ヨイショ」と近寄って散財させる。いずれ払うと言って絶対に払わない。それが破天荒で、芸人の器のでかさと調子良い。
やはり見えるところだけでの判断は失敗する。かといって映画やTVなんぞ、その見た目に憧れ、恋焦がれてきた。
今だって、たまに暗い店の美女には心動く。間違いなくアルコールが入ってるけど。結局、手に入らぬ夢を見てる素っ頓狂な親父か。