余談雑談 2023年1月14日

夜更けというか、明け方か。ゴミ置き場に行く時間帯なのだが。

燃やせるゴミは週に二回。築60年弱の古いビルなのでドアや鍵の付いた専用のゴミ集積場の設置はなく、ゴミ置場は一階入口エントランスのエレベーター・ホールという俄かには信じ難い場所に設定されている。一応、捨てる時間帯は前日夜8時から朝7時。

その1階入口は一般歩道直結でステンレス製ドアに素通しのガラスのはめ込まれている。だから表を通る通行人からゴミは丸見え状態。

他に、生ゴミに関しては別に各階にダスト・シュートが付いているので、そちらに放り込むスタイル。

自分は早起き型なのでゴミを一階まで出しに行くのは、概ね夜中3時から4時。昨今は野菜くずとか食べ残しカップ麺が水流しもせず、そのままゴミ袋に入って棄ててあり、冬のこの時期でも若干臭う。

以前はなかったことを考えると最近引っ越してきた間借人だろうか。今から夏場が思いやられるが、生ゴミ専用シュートの存在は知らないのか。

自分も子供時代から他に住んだこともないので、不動産屋が契約時にどの程度公共スペースの使用法など教えるのかはしらぬ。もしくはそこまで真面目に考えず生きている人間もいるという証左か。

で、他方、もしかして間借人が更に黙って、又貸しをしているとかはないのか。常識的にはあり得ないが、もしいたら確かにダストシュートやらゴミの分別も自主性に委ねられるしかないか。

ある時期、又貸しやアジア系の少しアンダーグラウンド的な「タコ部屋」が存在し、実家方面で問題になった。確かに、うちのビルにはそっち系の外国人はいない。

しかしどう考えても、そんな戸数は必要ないだろうというほどのマンションが都心では建設中であり、減少の声は聞こえない。日本の人口は存亡の危機的減少傾向だと言われているのにだぜ。一体、誰が住むのでしょうか。

それと自分のゴミ捨て時間だが、以前は朝刊配りの新聞配達人とかなりの頻度で会った。古過ぎるビルなので、完全オートロックではなく、早朝4時前後には自動開錠される。その時間帯に新聞配達がエレベーターで昇降し、各階契約者ドアの郵便口に入れる。

今時、かなり自由に他人が出入りできるビルなんぞ少ないとも思うが、何故か心配してない。これも古い価値観の下町人情が植え込まれているからか。

考えれば鉄扉に新聞差込口や、その下に開閉式牛乳瓶入れが付いたビルが都心にどれほど現存しているのだろうか。それだけでも実に興味深い物件だろう。

その配達人だって、かなり昔は苦学生や夜間中学生的な少年から、アジア系外国人になり、現在は専売所の経営者かヴェテラン所長自らが投函にきている。

でも、暫く前から新聞配達人に会わない。もしかして新聞を契約して読む人間が激減したのだろうか。駅売店で朝刊を買い、電車の中で器用に折り曲げて読む人は見なくなった。スマホで事足りるからね。

三大新聞とか呼称していたが、確かに片手に新聞というスタイルは、現在では競馬の予想紙しか浮かばぬ。それでも耳に赤鉛筆は見ないが。

自分の居住地は有名観光地の中に場外馬券場がある稀有な場所。それでも以前ほど土日の朝から酒臭く、咥え煙草で予想を立てる輩は激減した。

ゴミだって、場外馬券場近くは清掃員が何人も塵取りと箒を持って頻繁に歩いている。あれだけでも外国人観光客には驚きだろうか。

確かに、街の中は綺麗ではあると思う。だから、ポイ捨てしても誰かが掃除してくれる。ゆえにビルのゴミ捨て場でも「お里が知れる」てなことは考えちゃいけないんだろうな。

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