余談雑談 2023年6月17日

いろいろな職業があるもんだ。

ひとつのことに特化して精進し「プロ」になる。立派である。そこに「スーパー・何とか・クリエイター」と自ら名乗る人物を見た。

『何とか』には特定名が入る。例えば「和菓子」とか「煮込み」といった、今まであったものなり、料理名である。それを独学で勉強し独自に進化させたので、自分でそういう呼称を付けたと。今まで誰も成し遂げてないし、自分が先駆者ということらしい。

昭和に生まれ育ち影響を受けた自分からすると高倉健のように「自分は不器用ですから」と謙遜するのが美徳だと思っていた。それが「職人」であり、口下手で「莫迦野郎」とひと言発して背中を見ろか、もしくは黙って手が出るタイプ。現在では完全にアウトな人種。

今や、自らがセールスマンとなりセルフ・プロデュースする。まあ、昔から偉そうなことを言う「親方」はいたか。それを『マスター』と呼称する。だが、卑屈な自分としては他人の発信は素直には信用しない。

特に若い世代で、あくまで低姿勢であり、そこに丁寧語を加えて人当たりがソフトなことを心掛ける。だが、逆に自分には別に写った。どうにも偉そうに上から目線で、これだけ手塩にかけているんだから超高いのは当然という押し売り。

そのときのTVはそれを助長する編集。そんな演出や扇動は昔からだ。それが止まないのは、今でもちゃんと信用する人が多いからだろう。

否や、信用するのではなく、物事にちゃんと向き合わないのかもしれぬ。その手の人間が増えると様々な社会問題が起き、また悲劇を扇動することになる。

情報過多は逆に無知を生み、自分の程度を知らず都合良い部分だけを強調する。「一を聞いて十を知る」ではなく「一だけ見て他は見ない。ゆえに一がすべてとなる」。他人のことを言えない自分でもあるな、当然、後者だが。

まあ、その「一」を突き詰めると「スーパー・何とか・クリエイター」になれるのかも。確かに美味しそうではあったが、高額過ぎて自分には無理。

景気は悪いはずなのに、妙に高額化している。食べ物も、映画関係のオークション価格も。皆さん、どこで金稼いでいるんだろうか。まさか、現地集合で強盗じゃないよね。これが、初見同志でも「その道のプロ」だと、面白い映画になるんだけど。

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