未だ東京は梅雨明けしてないのか。
でも、都心で最高気温37.5℃という新記録を出した。何だか、毎年新記録更新てな印象もあるが。
これが去年なら東京全体がコロナ発症で謹慎隔離だと思いながら、歳を考えて外出制限を課している。
ビールが飲める行きつけまで辿り着く前に卒倒しそうになるし、ビール一本じゃ足りない。これぞまさしく悪循環。かといって割増しで出前を頼むほど大らかでもない。
そうしたら賞与がでたからか、もしくは不要不急などない在宅者用にか大手ネットショッピング・サイトが特価セールを打ち出した。毎回、感じるのだが、ある程度忘備用に「ほしい物リスト」を作成し放ってあるのだが、その閲覧履歴から自分用に『おススメ・アイテム』が送られてくる。
今までの購買記録やら閲覧履歴から、ニーズに合った商品を紹介してくる。でもね、つい先立て買ったばかりのダビング用DVDーRの50枚入りをまた勧めてくる。何かのデータ管理会社だとでも思ってるのか。そんなに必要ないし。
ただし残念なのは、自分で「欲しいリスト」に長く登録してるものは割引対象になったことがない。それに近いものを割引率高しと表示させるが、本当に欲しいものはピンポイントなんだよな。
もしかしてそこいらの人間は、大体これが流行とか人気とか煽られると反射的に買ってしまうのか。少し便利で、納得がいく合理性ありと。まあ、やっと流行りだした所詮AIごときにこちとらのピンポイント・ニーズが解るもんか。
まだまだ青臭いぞAI。でもな、興味あるものは何故に対象外ばかり。売れ筋だから値引きしないのか。しかし、自分がそんな商品を欲しがるわけなかろう。
そもそも金銭が絡むし、そうなれば心を鬼にできる性分。酔ってクリックする悪癖も解消したし、翌朝、高額購入で絶望感にうなだれることもなくなった。前世紀の話だが、授業料を払い過ぎた経験があるし、債権者や弁護士が絡む火傷を自覚しているからだろう。まあ結果、会社を潰したし。
それに性格もあろうか。「分かっちゃいるけど止められない」は個人的には「分かった振りをしている」だけと思っている。だって、本当に人生の存続にまで係わる大火傷を負った人間は、もう一度同じ個所を火傷しに行くだろうか。まあ、行く人は行くか。自分は行かないが。それが「分かった」ということだろうと。
それにその手の人間は知り合いにすら置いておきたくない。依存と自己詭弁から脱却できなさそうだから。
そういえば飲み友達から聞いた話。彼は喫煙者で、自分は既に止めて4年近くなる。かつてへビー・スモーカーだったし、今ほど肩身が狭くなるとも思っていなかった。その彼は周囲に留意しながら喫煙を続けるらしいが、元喫煙者は2タイプに分かれると言う。自分のように喫煙者だったから隣で吸っても構わないタイプと、絶対に横で吸うなと言うタイプとか。
でも、困るのは止めたと言ってるくせに「一本頂戴」とねだる奴だそう。確かに値上がりの連続で一本の単価はかなりだ。だから止めたと言って自分では買わず喫煙者の仲間意識にすがる。彼曰く『それって止めたとは言わねェんじゃね』と。
そうだよね、セコさ自慢は自分もするから偉そうなことは言えないが。そういう人間はネット・ショッピングあたりでも本領発揮となるのか。事前チェックを怠りクリックしておいて、何度もキャンセルしたり、グルグル周回したり。
そういう顧客にAIはどう対応するんだろうか。矢鱈と紹介品を増加させ困惑させるとか。まさかクレジット・カードではあるまいし、信用度ナシでサイト購買禁止対象になるのかね。何、初めから欲しくはなかったし、AIの精度を試したのさとか言うかもね。
まあ自分だって、AI君よ微妙に趣味が違うぜ、とニヤリと独り言をつぶやくしな。でも、そのうち君なしだと生きていけないと相成るのだろうが。