余談雑談 2023年10月7日

商売も色々ね。

一年の四分の一が「真夏日」の東京。何とか少しは楽になり外出の機会が増えた。とはいってもランチ店への距離を少し伸ばした程度。それで「ガチ中華」と呼ばれる中国系の人が経営している店に行ってみた。以前何度か前を通り、外のランチ・メニューの価格を見て安いので気になっていた。口開けで入店し「生姜焼き定食」を注文。

驚いた。出て来たのは丸々1個分はあろう刻んだ玉ねぎにベーコン大の豚バラ肉2枚を二等分にカットして計4枚にしたものと生姜。色見的には白い玉ねぎ炒めの中に、こじんまりと肉片が混じる代物で見たことがない料理の印象。中国のどこかではこれを生姜焼きと呼称するのか。これも勉強だと思い、二度と行かないと決意。結果、必然的に見知った店に通うことに。

となれば嫌でも外出はする。だが、居住地は世界的に有名な観光地。仕方ないことなのだろうが自室が入る建物から出ると嫌な思いをすることも増加中。いきなり観光客の渦に巻き込まれるのだ。しかも通勤ラッシュと違い、それぞれが別方面への個別行動を取るから始末に悪い。何だか昔の「全自動洗濯機」に放り込まれたシャツみたいだ。すぐに生地が傷む気分。

尤も、安い生地の自分が行けないのか。激しい揉み洗いでなく、そっと強い薬品系の洗剤に浸け置く。生地だったらどちらが良いのかとか考えまい。

逆に生地も合成繊維の発達で多種多様になり、荒れた成人式以外で誰が着ていたんだと感じる派手な紋付き袴姿の外国人も多く、中には一家全員で色の洪水を強調し楽しそうに歩いている。地元は毎日が酒瓶を持たない成人式か、大繁盛の結婚式場の態だ。

また、中国からの団体旅行が解禁になったと報道されたが、こちらはさほどでもない印象。住居ビル近くの一部がインバウンド向けの大型バスの乗降場だが、昔ほど復活してない。

コロナ前は凄まじい数の団体が来て集団心理というか、文化の違いからか歩道を埋め尽くしたり、車道にまではみ出てものお構いなしで個人的には理解し難い行状で目に余ることも多かった。土産物屋や飲食店の知り合いも閉口しきりでもあり、嫌な思いをまたするのかと嘆いていたが、自分に愚痴を言うほど戻ってもない模様。

ところがつい先日、ビルの入口前に「三重」や「滋賀」といったワンボックスカーの『わ』ナンバーが4台停車していた。運転手は全員が在日中国人だ。利用者は携帯で大声で話し、平気で喫煙しながら荷物を積み込む中国人家族だ。間違いなく初来日ではなく、角刈りにサングラス姿で妙に格好付けた感じ。昭和の『カミナリ族』的印象で品格のかけらもない。

誰かが言っていた。今までの旗持ったガイドが導く団体旅行とは違い、数家族単位で来日。しかも手配は中国内で決定し決済も済んでいる。つまり空港での出迎えから「わ」ナンバー待機。移動は『白タク』行為の闇営業だし、飲食店も旅行会社へのキックバックも発生せずで、土産物店も中国人経営ばかりへ。リピート系が欲しい商品のみを用意しておけるし、言葉も通じて中国系カードで決済。

つまり日本には一円も入らず。折角お偉いさん系がインバウンド用に策を講じても無駄。更には観光客目当ての土産物屋も若干は浮かれたようだが、これじゃ肩透かし。中には、一回だけの客だろとぼったくり、大上段から突き放した態度で海外旅行者をバカにしつつ商売していたレベルの日本人では、もはや太刀打ちできないのですね。

とにかく、暑さの所為とは別に出歩きたくなくなる自分がいる。折角、短そうな行楽の秋なのに。

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