金はあるに越したことはないよな。
昨今は若い女性相手のホストへの『売掛金』が問題視され、国まで動き出した。自分も前世紀の時代だが銀座のクラブで飲み歩いた時期があり、支払いシステムは同じ。
間違いなく分不相応で祖父の時代からの会社を清算する最大の要因にもなったのだが。それでも、流石に風俗に行けとは言われなかった。
酒を飲まされ良い気分にさせられ、結果、気が大きくなる。もしくは満たされない心を少しでも埋めてくれる安寧の場所かもしれぬ。
しかも、その時に支払うことはなく後払い。何度か書いているが、『信用貸し』であり、客が払わないと担当女性が払う。これは今問題のことでも同様だが、ホストはそこを懐柔して、何としても回収するべく女性を私娼なり風俗へ落とすとか。そこまでさせて、自分は一丁前だと仲間内に自慢するとも聞く。同じ男として信じたくはないが。
一方で「貢がせ女子」も存在するから、きっと男女ともに永遠の問題かもしれぬ。どの道、金が絡む。
金といえば「いつもニコニコ現金払い」も聞かなくなった。もはや死語になった感もある。何でもスマートにとスマホで決済が可能だが、逆に手数料や入金時差が嫌で拒否する店舗も増加しているらしい。
どちらも損をしたくないが面倒は嫌。価値観は同じでも相反するから単純に進まぬ。新旧時代のせめぎ合いか。それでも便利だと含まされ、結局、大資本が勝っていくのも自然の理。
ほら、やっぱり金だ。なので自分自身は現金払いを今でも実行。
それでも高い授業料は払ってきた。後回しに出来るものは後回し。売掛金システムではないが、当然向こうの損益を加算され現金払いより高くなるが。
更に銀座出没時代はクレジットカード決済も何ら考えず、リボ払いにしていた。一定額のみの後払いでラクだと。ところが敵もさるもの、請求明細とみると利息を先払いさせ元金はほぼ減らない仕組み。違法でも何でもなく、それを知らない自分が悪い。
それを返すのにどれだけ大変だったか。なので、完済後はできるだけ現金払いを旨とする人生に変わった。何せリボ払いも売掛も借金だし、銀行から簡単に借り入れなど出来ない年齢と地位にもなった。まさか、違法借り入れまでは絶対にしたくない。それで風俗ならぬ、犯罪代行など要求されるかもだし。
あるだけであきらめる。借金も嫌だし、無理せずの現金至上主義とかいっても、確かに小銭は重いのでなるべく使用しようとする。ところが時代の趨勢で小銭を減らそうと数えているとレジで後ろの人間に舌打ちされたりするから厄介だ。まあ身勝手御免の人生、それでもかまわぬ。
逆に店側も以前ほど小銭の用意がなく、先立ては540円の釣りを100円玉と10円玉で貰った。重くなったが価値は変わらん。
やはり、そういうことがあるからスマホ決済か。でもな、小銭の面倒がひと手間だからそれなりの年齢になってもボケないのかもよと言い訳というか負け惜しみも考えてみる。タバコ屋時代も祖父は金にさわると気を遣うからボケないと当然のように言っていたもんな。
なので金には重みがあると540円で再確認てか。まあ、どうせ重いのなら札束の方が良いけどね。