何だよ、やっぱりかよ。
全身に回った発疹だが、地元病院から検体検査が出来る大学病院へと廻されて皮膚採取の結果、病名が判明した。
ここで自分は考えた。病名が解れば、不治の病以外なら対処法なり治療法があるんだよねと。ところが飲み薬と保湿クリームを処方され翌週に来いと。おや、と思った。そんなんで大丈夫なのか。
でも、医師の指示である。嫌な予感を感じつつ過ごすが一向に改善が見られないと思いつつ再度大学病院に行ってみると前回と違う医師である。曜日と時間指定も同じなので、その人が担当医かと思ったが毎回代るようだ。つまりデータのみで治療するシステムなのね。
その時は若い女医さんで初検診なので上半身を脱いで診てもらう。ひと言、新しいものは出来てないようですね。おいおい、それで納得する患者がいるのかと不思議。誰かが言っていた、前回よりも悪化してなければそれで医療は失敗ではないのだと。
続いて二週間後に行くとまた別な若い医師。発病して一年近くですか、じゃ治るのにも時間がかかりそうですねと嫌なお言葉。まあ、向こうもビジネス、そう簡単に治しちゃデータも取れないんだろうなとあきらめる。結果、同じ服用薬と塗り薬で、また来てねと。
その大学病院まで行くのは100円の区内循環バス。初回からそれで行こうと決めていたので調べたらルート変更になっていた。2ルートになり、微妙に回り方が違う。しかも新ルートには行先病院入口という停留所名が存在しているではないか。これは幸運の兆しだ。
だがその路線は2本に1本であり、一時間はかからないだろうが、逆算するとかなりロスもありそう。それでも挑戦とばかりに乗ってみて驚いた。乗車時間は1時間以上で途中交通渋滞に巻き込まれ、着いた病院も流石の患者数で閉口。
なので学習効果とばかりに道路も病院も混雑が嫌いなので開院時間に予約変更したら、逆算して始発便になった。まあ、これは自業自得だし。
ある種、旅である。なので変更時は5分もかからない診療と院外薬局で薬を受け取っても10時前。流石にランチにも早過ぎる。
このまま1時間かけて地元に戻ると、丁度ランチ時刻だが間違いなく雑踏パニックだ。となると避けなければならない。で、昨今行かなくなった場所を考えた。編集仕事で行っていた護国寺や、閉店した名店があった入谷など病院から大して遠くない。
でも、寄る年波で脚も芳しくなく長い散歩に適さないときがあり、その日はまさにそれ。思い出した場所は最寄りのバス停なり駅から徒歩で廻る必要がある。しかも店自体が休みだったり、閉店だと他に選択肢がないねとネガティブ変換。
服用薬と塗り薬だけの処方で時間がかかるねと言われて途方に暮れた直後。結局、志向も嗜好も何らこちらの思い通りにならないと先行きが暗いのに、見上げれば晴天の10時前。
やっぱり、グレたくなっちゃうよな。