余談雑談 2024年9月7日

人間あきらめが肝要ですかね。

お米が足りないと仰る。少し前にはパンやパスタが隆盛でコメ消費は減る一方で、減反政策なりが続くとも聞いた覚えがある。

この国は人口が急速に減っているし、主食系の選択肢もかなり増えているので当然だとも。そもそもご飯が好きというのは一定以上の年齢の人が多く、となると寄る年波で摂取量は減る。

年齢に関係なく健康に気を遣い玄米や雑穀米を取り入れて健康管理をと推奨もされてきていたから、やはり白米消費は減る一方だよな。自分自身、成人病の関係で白米は極端に減らしているし。

それが今年は「米不足」。そう報道されたらスーパーなりから消えた模様。以前のトイレットペーパー騒動と同じく、買い占めが発生しているんだと。

確かに紙製品は腐りはしないけど米は劣化しますぜ。食べる量を増やさないと「古米」になる。どちらにしても得策とは思えないのですが。

しかも報道でも面白おかしくしたいのか「令和の米騒動」とか言っていて驚いた。どういう言葉のセンスをしているのかと。放送関係者も劣化してるんですか。

確かに、騒動に近いものがあったのは30年も前。海外米をブレンドしてマズいとか庶民が言うのを流してもいた。今やタイカレーはタイ米じゃないと不味いよねとか仰ってたっけ。

変化ですか。やはり面白いですね。危機感を煽ると反応する人多数。

印象深いので何度かここで書いたが、東日本大震災後に、東京の水道水は危険と噂が流れ、一斉にミネラル・ウォーターを買いに走った人々がいた。

当時すでに年金暮らしで文句ばかり言っていたご近所のおじいさんが老骨に鞭打ってスーパーで2リットル入り水を買えるだけ買ってた現場に出くわした。「だって危ないってんだろ」だと。で照れ隠しか「あんたは買わないのか」と詰まりながら言ったので、「放射能が混在していたって今すぐ死ぬ訳じゃないし、悔いはない人生を送ってきましたから」と余裕たっぷりに返した。

そしたら、以後、自分と口をきいてくれないが、未だ存命なのだろうか。内部被爆もせず長生きしてると良いですね。

何やかやと言っても素直な人多しなのもいかにも日本人らしい。ならば、ふと思う。「令和の米騒動」が起きるなら「令和のええじゃないか」騒動は起きないのかね、と。

即、騒乱罪適用にもなるまいが。確かにバランス感覚に長けた国民だし、粗っぽい祭事やフェスなどで御上はガス抜きをさせている。それも学生運動があった70年代以降は、若者や庶民らの暴動に近い騒動は起きてない印象。ある意味、御上の政策なり洗脳が行き届いた結果に違いない。

遥か昔だが幾つかの海外を旅した時に、日本との差を歴然と感じた。場所によったが治安面の不安やら個人的価値観での暴走、異民族の往来による軋轢で日夜問わずまったく気が抜けなかった思い出もある。となれば日本はトータルしてマシだとも思えた。

ただし、当時はSNSは存在していなかったけど。この違いは恐ろしいとも感じる。暴力沙汰や命の危険などはまだマシであり続けるが、思考のあさはかさが命取りになりデジタル・タトゥーとやらで死後まで残り続ける。陰湿さの増加。

それらとは関係ないと生きている人もいる。まあ、世界中で偉い人は偉いと思い続け、それに準じると信じる高等人種と独自サークルを作り生き残りを図っていく。その手は自身で必死に発信なりはしないだろうし。

なので自分は社会的に負け犬と認めます。ですから冷静にというか、あきらめで思う次第。兎角、何か起きれば犠牲は我々のような下々。

「人身御供」というものでしょうね。騒々しくしないで、あきらめが肝要ってことで。どの道、米はなくならないしさ。「すいとん」や「芋の茎」で生き延びてきた人もいたんだから。

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