余談雑談 2024年9月28日

夏が終わらない。

10月に入っても、まだ真夏日が発生だと。記録づくめの夏季だが毎年更新かとも言われているし、きっと外れないだろうと嫌な予感もする。

ならば今からでも避暑地への逃避行が有効とも思うのだが、幾つかの障害が発生中。先ずは体力の加速度的低下。暑過ぎて外出を控えた結果足腰が弱くなり、先立ての涼しくなった時期に散歩に出掛けたら、20分も経たずに脚にしびれが来た。

完全なる運動不足。杖でもあれば何とか歩けそうだが、そんなものは所持していない。流石に、頭も気も遣わないからこそ、只々長生きしているタイプでもないので平然とタクシー代わりに救急車を呼ぶわけにもいかないし、何よりも昨今は大通りですら流しのタクシーが少ないと路上で絶望感。

TVのCMで見るが、今やタクシーはアプリで呼ぶ時代なのは以前にも書いた。当然、未だに折畳み携帯で不可。ならば救急車が前を通るまで待ち、来たら手でも挙げてみるとか。

そんなしょうもないことを考え、座る場所もなく立ったまま休んでいいたら、ふと浮かんだのが「体力の限界」という言葉。そう言って引退を決めたのは某横綱だったな。

でも、あちらは精進して燃え尽きた結果。こちとらは大事をとって何ら無理せずに生きてきたからこその体力低下。つまり身から出た錆だ。

何とか脚を引き摺りながら帰宅し消沈。これじゃ、どこに旅に行こうと自由に歩き回って楽しめないよな。

続いての消沈は、それでも大好きな沖縄には何とか行けないかと思ったことから。本島や石垣島、その近辺の島々にはあちらこちらと行ってきて、東京とは違う時間の流れに身も心も奪われた記憶。

でも宮古島には行ってないな、と。そこで止せば良いのに宮古島出身の奥さんを持つマスターがワンオペで営むもつ焼き屋へ情報収集に行った。流石に単なる散歩と違い飲酒目的だと歩けるから、自分を嫌いになれない。

尋くと奥さんは宮古島ではなく隣接する伊良部島の出身。それでも、橋もかかり便利になったんだろと続けたら、「驚きましたよ、妻の親戚のオジサン所有のサトウキビ畑の前に突如、有名リゾートのホテルが出来て、一泊8万円ですって」と。

つまり宮古島本島は更に観光地化が加速度的に進み、僕だって行きたくない島に変わりましたからと。こちらの性格を知っている店主は「絶対に行くな」とも断言した。

確かに好きで何度も再訪した沖縄本島近くのとある島も、本州の人間が大挙移住したり、再開発不可なので居抜き物件をオシャレなカフェ風に変えたりして、本来の島時間が流れなくなり絶望感に襲われたのと同じか。到頭、一度も行くことがない場所が増えた。

まあ、生まれ育った地元も同じだしな。その変貌ぶりには驚愕するばかりだが、資金持ちには敵わない。コロンブスの発見以降、北米大陸が移民たちによって開拓整備されていき、やがては世界に君臨するまでに至った経緯を半世紀で成し遂げたかのようだ。

今は、インバウンドと呼ばれる観光客ばかりだが、すぐに移民に取って代わる国になるのは間違いない。同じ場所に住み続けて変化を見てきているので、季節変動と共に恐らく予想は外れないとも思う。

それが沖縄や地方の観光地では、更に加速度的に変化を遂げるんじゃなかろうか。そう考えると自分の体力の劣化なんぞ、まだまだゆるい方か。ならば、少しづつ単なる散歩を増やしてみるか。

で、どこに行くかと迷走と妄想でも繰り返し、数少ない夢を見てみるか。

メルマガ詳細