やはりすごい人波だな。
ニュースでも散々報道しているが、隣国の正月。当然か、今年も相当量の人間が流入中。
地元もいつも以上に、棒の先に目印の旗を掲げたガイドに引率された、いかにも都会派ではない印象で陽に焼け、着衣も懐かしい人民服の態の穏やかな顔付きの集団が数十もゾロゾロと歩く。
分かりやすいのは何かに付けスマホをかざし、慣れないからか一々時間をかけて写真を撮る。当然、周囲が混雑していてもお構いなし。確かにあちらの国の方が断然人口は多いからこちらの混雑ぐらいでは動じないのかもしれぬ。
その所為か、こちらは自室に居ても困惑しきりなことが加速中。
PCの電波が頻繁に途切れるのだ。酷いときは十分毎に途切れる。自室ビルの下が観光グループの集合場所で、それが原因かと直感した。
しかし、夜明け前とか何故この時間にと不思議に思う。昼間は電波を多く放出しているからという訳でもなかろうに。
初期はかなり戸惑った。あまりにも頻繁になったので冷静に考え再起動したり、ネットで原因を探したりした。
やっとトラブルシューティングに気付き、問題解決とかへクリックすると何とか戻りはすることを発見。これなら、クリック数も少なく楽チン。
でも、途切れるものは途切れる。やはり観光地ゆえに常に数万単位の奴らが接続しているからか。しかも変な時間にか。
いきなりインバウンド系の所為だと怒る自分。もしかして、ルーター会社の脆弱さか。まさかPC自体の寿命か。
などと一応は考えるが、決して自己責任ではない。ただ、全部が他の原因と考えても、どれも当て嵌りそうで怖い。
以前だったら元地元の後輩を呼び付け何とかしろと大上段から威張れたが、奴が突然死してもうすぐ一年になる。
つまりは今や頼る奴もアタる先もない。兎に角、様々な外人客が現地時間に合わせて使用しているのだろうと決めつける。
PCだって今の中古品の方が新品よりも長持ちしてるし、ルーターの会社だって改善策は講じているだろう。
やっぱりこちらの所為ではないぞ、と。もしくは、既にこの国は侵略されたから諦めろとか。
でもな、PC知識のアップ・デートやら新常識の受け入れなど、先手を打って調べたりすることはすぐに頓挫する。やはり苦手なものは苦手なんだよ。
取り敢えず、人が減ることを心から祈念だ。