スタッフ
監督:ギデオン・アミール
製作:メナハム・ゴーラン、ヨーラン・グローバス
脚本:ジェレミー・リップ、J・ブラナー、M・バーバー他
撮影:イエッチェル・ニーマン
音楽:デヴィッド・ストーズ
キャスト
クーパー大佐 / デヴィッド・キャラダイン
スパークス / チャールス・グラント
ジョンストン軍曹 / スティーヴ・ジェームス
ヴィン大尉 / マコ
アダムス / フィリップ・ブロック
トーマス / ダニエル・ディマレスト
スコット / スティーヴ・フリードマン
マッコイ / ジェームス・アチソン
ウェイト / トニー・ピアース
日本公開: 未公開
製作国: アメリカ キャノン・グループ作品
配給: なし
あらすじとコメント
戦時下の脱走もの繋がり。ヴェトナム戦争時のP・O・W(プリズナー・オブ・ウォー)が活躍するアクションがメインの未公開ながら楽しめる娯楽作。
アメリカ、ワシントン
泥沼化していたヴェトナム戦争もパリ協定により終結撤退が迫っていた時期。
米軍はヴェテランのクーパー大佐(デヴィッド・キャラダイン)を呼び、捕虜になっている米軍兵士の救出を命じた。ただし、ヴェトナム側は捕虜は存在しないといっているが某収容所にいるはずで国としては看過できないからと。大佐は少数の精鋭部隊で突入救助作戦を進言するが、ヘリコプターによる奇襲攻撃で制圧奪還せよと命じられた。
命令に従い大佐らは3機で突入。しかし施設はもぬけの殻で肩透かしを食ってしまう。着陸し捜索に当たると突然隠れていた敵から襲撃された。大佐は撤収を命じるが若い兵士一名が戻らず単身救助に向かう。
ところが救出したものの結局、兵士は戦死し、大佐が新たな捕虜になってしまって・・・
B級ながら程良くまとまった娯楽アクション作。
奪還作戦に失敗し自分だけ取り残され、別な場所に既に連行されていた10名の捕虜と合流させられる主人公。
まあまあ敵もバカではないスタート。ところが所長がとんでもない悪党。捕虜から奪った金品と軍資金である金塊を秘匿しアメリカのマイアミに住む親戚の下へ亡命したいと言いだす。
つまり大佐のみを国外に逃がしてやるから手助けしろという寸法。
当然、典型的英雄は全員でないと協力しないと拒否。ところが捕虜の中にも反抗的で命令など無視して勝手に脱走し仲間を犠牲にする奴までいる。それでも全員を説得しつつ、敵隊長も懐柔し撤退が始まった敵陣内を逃げる進行。
その過程で敵隊長や身勝手兵士のトンデモ行動が加速し、ややこしい展開が待ち受ける。
どのエピソードもどこかのヴェトナム戦争映画で観た設定ばかりで、売春窟でのサーヴィス・ショットもあるがそこは苦笑してしまった。さすがに無理があると感じたから。
それに主人公があまりにもヒロイックで鼻白むとか、いかにものB級セオリー進行ではある。
ただし冒頭のへりによる急襲シーンから、途中の橋梁爆破とか、激流下り、果ては偶然出会った味方を助けるべく絶望的状況の丘の戦いへ参戦までしていくのだが、そのどれもが迫力があり思いの他、金が掛かっているし作劇やカット割りなども及第点を付けられる出来で驚いた。
ゾンビのような敵側隊長を日系俳優のマコこと岩松信が演じていて、登場シーンは「戦場にかける橋」(1957)の早川雪州そっくりで笑ってしまったが、敢えてのオーヴァー・アクトも映画的にはアクセントになっているとも感じた。
反抗兵士の改心や期日以内に救助ヘリが来る場所へ行けるのかといった設定もありがちではある。
かなり詰め込んだ内容で迫力も想定以上だし、しかも上映時間が90分に満たない。諸々を考えて確かに劇場公開は難しかったかもしれないが、残念だなとも感じた。
何故なら総じて面白い印象を持ったから。佳作の類ではないが、無理なく観ていける、それなりのB級作。
