余談雑談 2025年4月19日

まったく失念していた。

突如、長年未使用の百貨店系カードからハガキによる年会費の徴収案内が来て驚いた。

確かに通っていた思い出はあるし、収納ケースにはカードが一応残ってはいた。だが百貨店自体がその地から撤退したのは、もう15年も前のことで以後一切使用してない。しかも新たな提携先と連名での請求。

その新提携先だって衛星放送有料チャンネルで、そこすら申し込んでないところ。何でも長年使用していないので、使えば無料だが、放置したままなら年会費を毎年寄こせと。

しかも請求ハガキに使用手数料に関する専用ダイヤル番号が記載されているが、無料番号ではなく「03-」から始まる有料系。

現在、自分には固定電話はなく携帯のみ。且つ最低限の契約だから全通話が高額有料。もし、無料通話でよくやりやがる『暫くお待ちくださるか』的な状態で癪に障る音楽の繰り返しで待たされたら年会費以上に課金だぞ。

それであきらめさせ年会費を払わせる算段か。否や、これは新手のサギだと直感。

ネットで解約法を検索したが、当然面倒。ならば直接直近の実店舗へ行きサービス・カウンターで解約しようと。

しかし、寄る年波か頭が単純思考になったのか。渋谷の店舗にカード持参で行ってみたらカードはポイントカードのみで、本件には別なクレジット付カードの存在があると。で、発行元は百貨店独自のものとも違うから同系列だが別店舗へ、だと。

それを聞いて閉口。まさしくフリーダイヤルと同じ手口の「たらいまわし作戦」じゃないかよ、と。しかも別なクレジット機能付きカードなんぞ、デザインを含め記憶の片隅にもなく、本当に発券手続したのかと疑問符がいくつも浮かぶ。クレジット付きなら破棄はしないはずだし。

結局、乗り掛かった舟じゃないが別店舗は自室からさほど遠くない川向う。日にちを変え出向いてみた。窓口の担当者は親切に対応してくれた。

ただし、期限切れでもカードの現物がないと解約手続きが出来ないと。またもや絶望感に襲われる。それでも、その人は優しく紛失連絡を入れた上で解約手続きがベストでしょうとアドヴァイスしてくれ、24時間対応のフリーダイヤルを教えてくれた。後は、すぐにフリー番号に繋がるかが問題と帰宅した。

帰りのバスの中で思い浮かんだ。そうか24時間対応か、ならば普通の人間がしない時間帯ならすぐに繋がるかと思いつく。

昨今は寄る年波が加速し午前2時台に目覚める。ただ、他人を信用しないタイプで、そのあたりは酔っ払いが呂律の廻らぬ口調で紛失連絡をしているかも。

恐らく間違いなく一発でかかるのは夜明け直前。そこで翌朝、一杯目のコーヒーを豆を砕くところから始めまだ夜の延長の時間帯に飲み、東の空が明るんできたときに二杯目を淹れなおし電話。

流石の自分だ、すぐにかかり数分の事務的なやり取りの後、無事に解約成立。まだ二杯目の珈琲が冷めぬうちで、薄っすらと朝焼けが拡がる。

眩しい夜明けが妙に嬉しかった。ただ、解約のために幾ら交通費を使ったかは考えまい。

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