余談雑談 2025年8月9日

まだ慣れないが三連休の日本。

2016年に制定された一番新しい祝日の「山の日」があるからだ。

恩恵を被る人はどれほどいるのだろうかとも思うが、結実までは長い年月をかけたのだろうから、ある程度の時代錯誤感は否めない。

まあ、お盆の時期でもあるし少し休めば大型連休にでもなるという考えからだったか。どの道、「御上」の考えることは庶民を下に見て、こうすれば感謝し追従すると信じている気がしてしまうのは、いつもながらの自分の性悪起因。

その性悪が、世界中に似たような感覚の人が多いと知って複雑な心情になった。

世界が狭くなり、どこの国にも観光客が押し寄せてオーヴァー・ツーリズム問題が顕著化していると。

しかも情報も細分化され、何故そんなところにもという場所に出没しているし、母国人でも知らないような超マイナーな場所も紹介されている。

結果、海外では露骨な外人観光客排斥が起きているとの報道を目にした。

イタリアのヴェネツィアでは違法民泊が増加し、迷路のような中に佇む歴史ある建物に似つかわしくない観光客が泊まり、ゴミや騒音をまき散らすので行政に対応を要求するさまが映しだされていた。

スペインでは観光客帰れとプラカードを持った人間らのデモ行進が写され、更にオープンエアのカフェで談笑する外国人らに水鉄砲による攻撃も写っていた。

自国にいながら異国人の価値観で行動され、住人たちが更なる不快感を覚える。「旅の恥は掻き捨て」と日本語でも言われることなので、昔から共通する価値観なのかもしれない。

世界でも独裁的発想の指導者が増加し、極右なり極左政党が躍進しているとも聞く。日本でも日本人ファーストを謳う政党が出現し、それなりに支持が拡がった。

今まで無関心だった人々が政治に目覚めると、自国のバランス重視の曖昧政治家像よりも世界の剛腕的リーダーに左右されるのか。

無関心よりもマシなのか否か。世界的に自国ファーストが拡がり、民間人にもナショナリズム、というか国粋主義が更に浸透していく。

実は恐怖を感じている。自分に有益な情報ばかりを目にし、それが世界的正論と勘違いしていく。

勝手なイメージで恐縮だが、誰もが不満を抱く経済格差から諦念感が増し怒りの矛先があらぬ方に向っていく。

日本人のムーヴメントでもマスコミの扇動もあろうが、好き勝手な意見を発信し責任はとらない。ガス抜きは必要と許容する御上たちには、まさか未だにその程度の発想しかないんじゃなかろうか。

あくまで個人的極論だが。つまりこのままいけば、生活環境の圧迫に加え、温暖化の急加速や異常気象と自然環境の絶望化も加味され、閉塞感と怒りが充満していく。

その矛先が向かうのは自国ナショナリズムの正当化で、異文化や異論者たちの排斥。

結果、幾つかの価値観に分断されて、おやっ、と思っている間に人類の存亡に関わる世界大戦への突入とか。

なんてことは、ないよな。これも異常な暑さの所為と笑ってみるか。

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