誤解してた。
昨今、全く使用しない言葉に触れて妙に嬉しくなった。
「お為ごかし」という言葉。一応、意味を調べてみたら、他人のためにと見せかけて己の利益を図ることだとか。
要は自己中心的なことね。どこぞの政治家や、起業家が浮かぶ。それはこちらのうがった見方だろうが。
ならば「情けは他人の為ならず」と脳内変換してみるか。これだって同じような意味じゃんか。
いやね、実は長年全然違う意味としてインプットされていた。「脅かす」とか「ハッタリ」てなイメージで。
恥ずかしい限りだが、誰からも何も言われなかった。もしかして、誰もその言葉自体を知らずに会話の流れとして聞き流してこられたのか。
まあ、死語だしな。知ってても知らなくても人生に問題はないとも言える。
でも、そんなことを言いだしたら言葉は進化するし、意味が違ってくることもしばしばある。
昨今でたまに耳にして違和を覚える言葉も。「ヤバイ」とか「逆に」とか。
「ヤバイ」は『嫌なことが起きる』ではなく、『嬉しいこと』や『思いの外快感』を指す。
「逆に」は前言を覆す否定形ではなく、『更に』とか変換するらしい。「逆にヤバくネェ」とか聞いたら「ベター」「更に良い」と理解するらしい。
そういえばもう30年も前になるが、当時のオジサンたちが矢鱈とカタカナ言葉を乱用していたことを思い出した。
何かと「ベター」を連呼した定年間際の方が知り合いにいた。随分と前にも書いたが、一度自信を持って「それが一番ベター」と仰ったので、心の中で『それはベストと言うんでしょ』突っ込んだ。
他にも「コンセンサス」を多用していた人は、それ以前「ファックス」を「ファック」と確信をもって言い、電話越しに何度も「じゃ、それファックして」と恥ずかし気もなく連呼していて苦笑していた。
お教えしても良かったのかもしれないが、おこがましいと思い止めた。逆にイジワルだったかも。
それが今や自分もそちらにジャンル分けされるようになった。
色々と進歩していく。こちらもある程度はアップデートしていくしかないんだろうな。
一応は大人の対応を、てか。それって日和見主義だったっけかな。
それすら死語か。


