スタッフ
監督:アルマンド・クリスピーノ
製作:アルトゥール・ブラウナー、アルフォンゾ・サンゾーネ
脚本:ダリオ・アルジェント、L・パティストラーダ、他
撮影:ベニート・フラッタリ
音楽:マリオ・ナッシベーネ
キャスト
サリヴァン曹長 / リー・ヴァン・クリーフ
ヴァッリ大尉 / ジャック・ケリー
トマッシーニ大尉 / マリーノ・マッセ
ハイツェル大尉 / ヨアヒム・フックスベルガー
ルディ中尉 / ゲッツ・ジョージ
ハンス少尉 / ハインツ・ラインケ
アルド / ジャンピエロ・アルベルティーニ
コルビ / ピエール・パオロ・カッポーニ
アドリアーナ / マリルー・トーロ
日本公開: 1969年
製作国: イタリア PEC、G.G.I作品
配給: 大映第一
あらすじとコメント
イタリア製の戦争映画。盛りを過ぎたヴェテラン俳優が起用されるのとは違い、アメリカでは伸び悩んでいた俳優を起用し、後に有名になるパターンがある。そんな一人が主演した、パクリ大国と呼ばれた、いかにもの戦争アクション。
北アフリカ
1942年、連合軍はアフリカ侵攻を画策。その過程でアメリカ軍コマンド部隊に特命が下った。イタリア軍が管轄するオアシスを奪取し、敵兵に成りすまし管理を継続。そして連合軍の上陸まで死守せよと。
任務にあたるのは少し前に日本軍との壮絶な戦闘がトラウマになっているサリヴァン曹長(リー・ヴァン・クリーフ)の部隊。しかも信頼している指揮官は怪我で離脱中。そこに新たに上官として着任してきたのが、先の戦闘での行為から「腰抜け」と蔑むヴァッリ大尉(ジャック・ケリー)だった。
またコイツの指揮下では部隊は全滅すると不安になるサリヴァン。それでも夜襲降下作戦が決行された・・・
確執がある兵士らが砂漠で繰り広げる戦争アクション。
1960年代にアメリカ映画にインスパイアされたアクション系映画を数多く輩出したイタリア映画界。それは史劇、西部劇、戦争、ギャングといった各ジャンルに渡る。
当時、パクりと蔑まされ、いかにも粗製乱造の態であったのは間違いないが、それは日本の映画界とて同じこと。
というよりもアメリカ自体もTVの進出からヴェトナム戦争と映画界がジリ貧になっていった時期でもある。
本作もそんな当時のイタリア映画の一本。主演はアメリカ時代は単なる端役でチョイ役にして悪役という印象のリー・ヴァン・クリーフ。
彼とクリント・イーストウッドはイタリア映画界が世界に売り出したと言っても過言ではないだろう。
そんな彼と共演するのはジャック・ケリ─という、これも鳴かず飛ばずのアメリカ男優。
つまりどうにも垢抜けない俳優たちが真面目にオーヴァ─・アクト気味に奮迅する作品。
内容は駐留イタリア軍を捕虜にし監禁。変装し同盟国であるドイツ軍との駆け引きと攻防という分かりやすい進行。
とはいってもイタリア移民系のアメリカ兵がイタリア軍に成りすます。妙にイタリア人らしさはあるので納得は行くが、砂漠ゆえにドイツも含めて軍服の色合いが同じで俳優もほとんどがイタリア人とドイツ系なので、混乱しきり。
それなりに展開に妙味を与えようとする努力は認められるが、いかんせん大雑把すぎる。
戦闘シーンもそれなりに迫力もあるし頑張ってはいる。しかし、どうにも肩入れできないのがラテン的演出と「継ぎ目」を考えない編集や見た目重視の過剰演技。
しかも馴染みのない俳優ばかりだし、米兵が変装しているのでイタリアの軍服同士の戦闘場面など同士討ちにしか見えない。
それでもいかにもイタリア製らしい『マカロニ・コンバット』の戦争アクションとして開き直って観ると、苦笑を禁じ得ないが、色々と詰め込み楽しませようとする姿勢に見られることは見られると感じた。
ただし、あくまでもイタリア製という「ことわり」が付くが。


