あれから、もうすぐ15年か。
東日本大震災である。
誰もが何かしら記憶にあり、いた場所によっては被害があった方もいるかもしれない。
ここでも書いているが、自分は自室にいて被災した。当初は知らなかったが「長周期地震」による揺れ方であったと後に知った。
住んでいるのは高層ビルではないが、それでも、上下に揺れる直下型ではなく、遠くから徐々に伝わってくる感じで、やがて大きく振り回されるような体験をしてから、別な誘発地震で下から突き上げられる二重体験であった。
しかも同じビル内でも階数によって感じ方が違ったと聞いた。
そんな建物だからか震災後に耐震基準の検査が入り、見事不適合となった。当然だろうが地主たちは建て替えに舵を切った。
これは自分には大問題である。数年前に説明会があり、様子見的な感じで終わった。流石にすぐにとはならないだろうと多寡を括った。
それから年に一度ほど委託業者から電話が来て、進捗状況の説明があった。
そして先月、一度会って話がしたいと連絡。そうしたら交渉案件である隣接地があり、それが片付いたら更にその隣が共同でと言いだしたとか。
結果、分譲マンションで15階建になるらしい。
優先的に再購入の権利はあるとか言われたが、場所柄現状より低層階の小さい部屋であっても購入すると1億円を超えると。
しかも工期は3年で、その間は各自が勝手に別な場所に転居し費用も各自の負担で行って、だと。
表立って反対運動などは起きてない模様。確かに部屋も持ち主は貸している人が圧倒的で持ち部屋で住んでいるのは自分の他は数室。
住んでないなら、建て替えで更に高額で貸せると踏むかもしれない。引っ越し費用もかからないしね。
ところがこっちは工期三年の間の借り部屋探しやそちらでの生活費や行ってこいの引っ越し費用までを考えるとそれだけで憂鬱になる。
当然、買い戻すとなると自前では無理で借金が必須だが、この歳で銀行が簡単に貸してくれるのか。
確かに手はあるのかもしれないが、引っ越しによる環境変化に耐えうるのか。しかも現状でも寄る年波に加速がついている。
せめて自分が生きている間は延期になってほしいが本音。60年以上も住んでいる場所だし、今更別な場所で建て替えまで住むと考えるだけでもノイローゼになりそうだ。
やはり、祈るしかないのかな。


