スタッフ
監督:ロバート・フュースト
製作:ジェームス・V・カレン、マイケル・S・グリッグ
脚本:ケイブ・エッソー、ジェームス・アシュトン、他
撮影:アレックス・フィリップス Jr
音楽:アル・デ・ロリー
キャスト
コービス / アーネスト・ボーグナイン
リチャーズ博士 / エディ・アルバート
プレストン夫人 / アイダ・ルピノ
マーク / ウィリアム・シャトナー
オーウェンズ保安官 / キーナン・ウィン
トム / トム・スケリット
ジュリー / ジョーン・プラサー
ジョン / ウッドロー・チャンプリス
ダニー / ジョン・トラヴォルタ
日本公開: 1976年
製作国: アメリカ S・ハワード・プロ作品
配給: コロンビア
あらすじとコメント
「コンボイ」(1978)で強烈なキャラクターを演じたアーネスト・ボーグナイン。その彼が主役を演じたカルト作品でも紹介してみる。彼だからこその強烈さが異彩を放ち、妙に印象に残るオカルト・ホラー。
アメリカ、メキシコに近い南部
何とも嫌な嵐の夜、プレストン夫人(アイダ・ルピノ)が、何か恐怖に怯えながら使用人の老人と共に亭主と長男の帰宅を待っていた。
どうやら夫人は嫌な夢を見て、それが正夢になると騒いでいた。そこに長男マーク(ウィリアム・シャトナー)が嵐に遭いながら転がり込むように帰宅してきた。いきなり彼の発した言葉が、一緒だった父親が突然消えたと。
更に恐怖におののく夫人。するとドアに何かぶつかる音がして恐る恐る出てみると亭主らしき男がいたが、何と雨に打たれなが体が溶け出してしまい・・・
悪魔崇拝の密教と対峙する家族を描くオカルト系ホラー。
とある家族が所蔵する300年前の書がある。どうやらその書籍には神がかった特別の何かが記述されているらしい。
それを見つけ出して我が物にし、最大の効力を得ようとする魔術師が主人公。
先ず豪雨の晩に帰宅した一家の主が溶けて死亡。続いて夫人は何者かに拉致されてしまう。残った長男がゴースト・タウンに鍵があると思い、出向くことにする。
そこにはその地に似つかわしくない廃協会があり、覗いてみると何やら邪教の儀式の真っ最中。何とそこには拉致され、目がつぶれた母親がおり、驚く長男も拉致されて洗脳させられそうになり、そこから二転三転していく。
とはいうものの、どうにも設定と詰めが甘いので、好意的に観て行かないと理解不能に陥る。
至って真面目な進行なのだが、中盤で密教軍団の正体が露呈してからの展開には驚いてしまった。
整合性云々は無視されスリラーどころか、SFっぽくもありファンタジーでもあるので、頭が混乱してくる。
ただ、この作品を「カルト映画」と絶賛するファンもそれなりに存在しそうとは推察できる。要はくだらないが、つまらないだけではない。
300年前の出来事が、どのように現在の登場人物らの関係に影響を与えたのかが描かれたり、主人公の正体が判明してくる終盤など、あまりの珍妙さに苦笑いを禁じ得なかったが。
ただ冒頭で何故、主人公の父親が溶けて死ぬのかという整合性が理解出来ぬのだが、ラストでのある意味、特殊メークによるグロテスクさ全開大会は見もの。
CGの発達前で限界もあろうが、それでも今見直しても良く出来ていると言わざるを得ない。
主役のアーネスト・ボーグナインは適役で恐れ入るし、TV俳優がメインにしても新旧取り混ぜたそれなりの顔ぶれが揃い飽きさせない。
B級と呼ぶにはもったいないとも感じるし、見た目で分りやすい作劇を心掛けている点は買える。
よって深く追求したり、真面目にツッコミを入れさえしなければ、成程、カルト映画としては残っていくだろうと推察される作品。


