「えッ、ど、どうしたんですか」つい先日、定期検診時のPC画面を見た内科医の第一声である。
一ヶ月半振りの成人病進捗検査で直前に採血し、そのデータが反映されている画面。すぐにデータをプリントアウトし示してきた。
「信じられない。何かの間違いじゃないですよね。数値が全部平常値になってるんですよ」。
つまり、成人病でも何でもない状態になっているらしい。きっと先生の投薬指示が効いてるからじゃないですかねとお世辞。
でも、決まってるじゃないか。飲酒難民の挙句だよ。なので、素直にそのことを進言。「あッ、そうか。でも、こんな如実に数値に反映されるのか」やはり驚いている。
だから言ってるでしょ。稀代の天邪鬼で、体質までも通常人間とは違うんですよ、と心の中で微笑んだ。
ドクターも嬉々としてPCに『緊急事態宣言のため外飲み減少で著しい改善が見られる』と書き込み。
でもね、先生。今週で喪が明けたら怒涛の如く飲酒制限を取り返す予定ですから、今回は単に一過性の数値で次回は跳ね上がりますね、きっとと返答。
いや、これだけ改善する人は滅多にいないから、この調子を続けてください。
一瞬、死んだら検体ですかね、とも過った。確かに立場上、そう言わざるを得ないわな。
でも、こちとらは確信。『やれば出来る子』だぜ。しかも他人以上に、てか。だから、悪化したって気にするな。
しかし、一ヶ月半で禁酒自体は一日たりともしてない。昼飲みが週2回程度に減ったが、夜の自室飲みで量は増加していた。まあ、肴が外と違い、量も質も貧弱ではあったが。
それで、これだけ改善するのか。それこそ禁酒なぞしたら100歳まで平気で生きそうだ。
でも、その発想は即座に消した。それより禁酒ストレスで、別なところに影響が出そうだから。
東京は禁酒継続とか、夕方の2時間だけ飲酒可能とか噂が飛び交ったが、結局、昼前11時からの提供がOKに。夜からしか飲めぬ真面目な社会人のことなど知らぬ。こっちは食堂ランチも全店復活だ。
月曜は昼前には泥酔してそうなイメージも浮かぶ。でも、楽しみだ。
さあ、位置に着いて、ヨーイ!