温泉旅に行ってきた。運良く「非常事態宣言」に似た『重点何やら』が施行される直前。一応、要請は守ったよねという自己弁護しつつ。
今回の旅程を通して感じたのは、もはや偉いさんが何を言っても、自分のような下々は自主規制を順守しつつ、生きようとしている人が多いなと。
行った先の温泉地も、川釣りの解禁らしく、多くの釣り人が参集していて驚いた。まあ、規制対象外の地域だしね。
定宿旅館や飲食店も然り。貸し切りかと思ったが、他にも客。でも、常に伺うところで、こちらも安心して寛げるから問題なし。
それなりの田舎だが、未だに恐怖心に苛まれて怯えている訳ではなく、逞しくというよりも当然の如くに歓待してくれた。
田舎の実家を持たない自分は、これが帰郷するという感覚なのだろうなと嬉しくもなった。
ただし、困ったのは当該駅と温泉地までのバスの減便。行きは同じで良いのだが、帰路便が不都合なのだ。何と日に3便になってしまい、午前は9時台に一便のみ。
つまり、通常のチェックアウト時間の10時に各旅館を出たんじゃ間に合わない、と来たもんだ。しかも自分は、行きつけの店でランチを食べてから帰りたい。
となると次のバスは3時直前。それで帰ると遅くなるし、何せその時間まで何をしてるんだよ。何もないのが好印象の鄙びた温泉地だが、こうなると弱い。
まあ、これは事前に発覚したので、現地に三社あるタクシー会社に電話して、旅館と駅間の送迎の可否を尋いてみた。観光タクシー営業はしているが単純な送迎はしない、と各社が同じ返答。
これじゃ、温泉地は寂れる一方だなと消沈。朝からビールを飲んで朝食。それに後ろめたさは全くない人生。当然、ランチにもビールは必需である。
間違っても『アル中』とは承認しかねるが『依存症』ではあるかと思う自分。でも、反省などしない。
兎に角、バスがなきゃ、車で来るしかなくなる。となると、何とも不都合な旅になるじゃないかよ。
結局は、早目かゆっくり目かそれ以外に選択肢はないのだ。
ならば、少しでもこちらの都合を優先する方法はないかと頭をひねった。
先ず、今回はゆっくり目のバスと決めて、旅館には12時ぐらいまで居残って良いかを尋き、飲食店には3時まで飲んでいて構わぬかと。
結果、双方ともOK。で、鼻薬用の手土産を持って行き、バスの減便を嘆き、更に次回以降のために考えていた案を旅館にぶつけてみた。
送迎用のマイクロバスがあるので、申し訳ないがチェックアウト後、1時半頃行きつけの飲食店まで、わざわざ迎えに来てもらい半時はかかる駅まで送ってはくれまいかと。
結果、簡単に了承してくれた。持つべきものは行きつけの店だね。これが、毎回別な旅館や店をチョイスしてたら出来ない芸当。
これで、次回から安心して再訪できるな。おっと、ただし手土産は上乗せしないとな。