満開に加速度が付く陽気。それでも、宣言解除で浮かれる人々には、曇りから本振りの雨で出鼻をくじかれるか。
今日、明日は桜の名所でもある眼下の公園への人出も少ないことを祈ってみる。
それにしても飽きると人間はこれほどまでに一斉に外出するのか。渋谷のスクランブル交差点でも驚いたが、地元も先週末など、ネットで有名な飲食店は行列が伸びていて、それが一軒、二軒じゃない。やはり観光客は昔に戻ったようだ。
流石に外国人は少ないとは思うがそれだって、何故か去年よりも増加しているよな。肌で感じるのだから間違いないだろう。
まあ、観光目的では鎖国中だが違う理由では入国者数は増加傾向らしいし。ビジネスや研修は別とかで、お得意の「物は言いよう」ならぬ、『モノは言い訳』てな気もするが。
一気に春の陽気だし、週明け以降、桜鑑賞は大宴会はないにしても多くの人が詰め掛けるんだろう。
それに春は自室にもやって来た。20年近くも前になるだろうか、那覇空港で土産用に買った鑑賞用ミニパイナップルが4年ぶりに実を付けだした。
4年に一度か。これじゃオリンピックと同じサイクルだが、勝手にオリンピックは延期。なのでオリンピック・イヤーに実を付ける。否や、オリンピックは霧散か。
しかし、パイナップルはタフというか、何とも愛おしいというか。食べられはしないけど、生命力には驚くばかりである。
ほおずき市の器を貰い、土も替えずそこに移植しただけ。水を上げるだけで、しばらくは云とも、すんとも言わない。それでも、剣先型の葉は伸びる。
で、忘れた頃にやってくる。それにしても『土』だって偉いぞ。十数年も同じ土だけで実を付けさせる。土壌の性質など関係ないし、パイナップル自体も、実に健気。
人間もこれぐらいタフに、とか思っても、我が身を振り返ると反省しか浮かばん。
その反省だって、桜の花びらより早く散ってしまう。時代の変化に加速度が付き、知らず知らずに自分も追従しているのか。
じゃなきゃ、飽きたからと言って以前と同じように人類の大移動は復活しないよな。
で、また別なことを考える。パイナップルって、夏のイメージだが、3月に実をつけるものなのか。しかも南国と違い越冬があるぞ。
まさか、こちらの気持ちが以心伝心して、前倒し傾向なのか。寒さに飽きて実を付けたとか。
満開の桜に、梅干しの種大のミニパイナップルの実。窓辺に置いて暫くは一緒に鑑賞だな。