「やれやれ」というか、「おいおい」か。ポジティヴ・シンキングの思い込みだけでは、人生は上手く行かぬと思い知った。
足首の骨折から約2ヶ月。通常であれば、そろそろ骨もくっ付き、簡易ギブスも取れる頃。医師からもそう言われていた。
ところが先立て、レントゲンを撮ったら担当医から驚きの言葉が。「再骨折してますよ」。
青天の霹靂。ボルトを入れ固定し、順調に進んでいたはずの骨の再生が、再度離れてきているとか。これ以上乖離すると再手術でワイヤーでくっ付けるとか。
しかし、何かにぶつけたとか、派手に転倒したとかもないのに、再骨折などあるのかよ。
もしかして手術ミスじゃないかと勘繰った。何たって、珍しく整形外科で若めの女医さんだ。しかも自分の意見をどんどん言ってくるタイプ。
別な病院のヘルプに行くときは、稼ぎたいから、患者が多いと良いなとか仰る。
こちらの成人病の数値が悪いと足の指切断かもね、だと。しかも、自分は切断手術は数多くこなしてきてるから、バッチリです、としたり顔。
成人病の数値など、投薬で一発改善などあり得ないだろ。しかし、何かに付けて、数値を押してくるドクター。
信用されていないんだろうな。だって、もう一度足首固定用のギブスを作り直すか、とも。松葉杖生活に逆戻りってか。
それにしても成人病の数値など、再骨折とは関係ないだろうとも思うのだが。リハビリの担当者も、聞いたことがないと驚いていた。
確かに、通常の人間とは違うことをモットーに、生きてきた自分ではある。しかし、骨折まで常人とは違うか。ならば、足指を切断したって、生えてくるかもよ。
それにドクからは、更に乖離の可能性が高くなるから歩くなとお達しが出た。
ところがリハビリ師は逆に、歩いて筋肉を付けないと歩けなくなるぞと脅してくる。
どっちの意見を優先するか。手術痕の治りが遅いのは成人病の所為だと断言する医師。シャワーはOKだけど、湯に浸かるのは、絶対にご法度。雑菌だらけだからだと。
つまり、温泉療養も不可。自分の場合、療養ではなく悪化するわけね。
いつまでも開けぬ梅雨で、不要不急の外出中に、足の傷口を濡らすのもダメだよな。そう考えれば、散歩もできぬ。
確かに東京は「どっか行け」キャンペーンからは除外だ。それに第二派到来と煽る報道。
成人病の数値にも、骨折にも留意して過ごしてきたつもりだぞ。
これじゃ、ストレスから自棄になる気分も理解できるよな。かといって、夜の歓楽街で豪遊する金もないんだよね。