いよいよ桜も本番。自室眼下の公園も、一挙に咲いた。今年は「春分の日」に大雪が降ったり、何事かと驚いたが、以降は一挙に春めき、おいおいという間に咲き進んだ。
当然、花見客が殺到中である。週末でもあり、陣取り合戦も本格化。窓から見ても、既に隙間もない状況。
これほど前倒しなのに、どれほどヒマというか、参集能力が高い人が多いのかとも驚く。
この時期は、近所を歩きたくない。そもそもビルの玄関口を出るだけでも一苦労だし、直近の小さな交差点も場所をわきまえずに歩行者を無視し、たむろして談話している。要は、他人のことなどお構いなし。
キレるオジサンというか、血圧が上がり暴言を吐きたくなる。尤も、大らかに花見を楽しむ人も多いので、少ないからこそ目立つのか。
デリバリーのピザ屋や、安い酒屋がジャンパーなど着こみ、花見客に注文を取り、配達までしている。
更には、アジア系観光客も増加し、実に賑やかだ。アジア系観光客も国は特定しないが、リピーターたちは、こちらの習慣に馴染もうとしているとも感じる。憧れから何度も訪れ、自分らとの差に気付き、融合して行こうとする。
報道では、反日感情ばかりだが、それは政府間のことで、個人は好きになれば何度も来日するし、立ち振る舞いにも変化を感じる。
半世紀ほど前に、自分らも一生に一度は「ハワイ」に行けたらと思っていた感覚に近いのだろうか。当然、現地人からすると、今の訪日アジア系と同じ印象を持たれていたのは想像に難くないが。
時代は変わる。一方で、桜は咲き、すぐに散る。その繰り返しながら、時代は変わる。
自分も変わらざるを得ないのだろう。いやね、考え方ではなく、体力だけど。
さて、暫くは特権を行使するか。早朝の人のいない時間帯に、窓から満開の桜を見下ろし、贅沢な花見をしようっと。