益々、人間嫌いに拍車がかかる出来事に遭遇した。
実家のタバコ屋は日曜休みだが、自販機の補充だけは毎日行う。で、先週の日曜のこと。
午前中、実家に行くと、タバコ自販機の横で、朝から酒に酔い自転車に乗った労務者風の老人が白人系の若者に文句を言っていた。
どうやら若者も少し日本語が解る模様で、労務者の話を聞こうとしてたが、如何せん意味不明な文句で、理解しかねている模様。
こちらは、さわらぬ神に崇りなしであるが、どうやら外人の若者が「神のご加護を」的発言をして立ち去った。ところがどうだ、労務者はゆっくりと追い駆け、文句を言い続けている。
若者よ、無視して構わぬ。そ奴は寂しい老人なだけだ。誰彼かまわず文句を言い、それに返してくれれば、例え喧嘩になっても構わないタイプ。兎に角、淋しいので、誰かに構って欲しいだけのたわけ者だ。
自分に弱く、朝から酒を飲み、自分が過ごしてきた人生など顧みず、大きいことを言う。それでいて、口先だけで文句を言い、殴りかかることはないタイプ。その証左に、ゆっくりと距離を保ってしか追い駆けないだろ。
場所柄、幼少時代からそんな輩を多く見てきた。「山谷」という特殊な場所も近く、昔は戦争の生き残り的、本当に怖いオーラを放つ人間もいたが、今や、その根性もない。
「キレる老人」やら「暴走老人」などと報道もされるが、誰彼かまわず絡むと若者に逆襲されるぞ。
まあ、さわらぬ神に崇りなし。というよりも、向こうから絡んでくるから、普通の人は怖がるんだよな。その点、幸いにもコワモテであり、「近付くなオーラ」を強く発しているので、何とかなってはいる。
これは映画を見続けてきたことが幸いしているのだろうか。高倉健や悪役専門の切られ役を見るのではなく、志村喬や大滝秀治が悪役を演じるときの凄みを参考にする。
さて、今日も店番だ。コワモテに拍車をかけるべく映画でも見るかね。
でもな、オーラに磨きをかける、そっち系でなく、コメディの方が良いかな。これからの人生を考えたら。