右脚の腫れも随分と改善。そうなるとリハビリと称して外出したくなる。
ただし、困るのはお気に入りのランチ店の激減と真逆に外国人観光客の急増加。
まあ右脚が腫れる前から、毎日地元を歩いてはいた。入国制限緩和直後に増えたのはタイ人か。そして台湾か香港系。今は欧米人の家族連れが多い気がする。流石に中国大陸からの団体客はまだ見掛けぬが。
日本人だって老若男女問わずだ。人力車も活躍中だし、変わり種着物も増加。しかも好天も続いて午前中からかなり観光客が歩いていて、飲食店も行列復活。
一方でお気に入りのランチ飲食店はほぼ全滅へのカウントダウンが加速中。少し前にも書いたが、数十年以上も通った大好きなとんかつ屋が閉店したばかり。
今度は時々行っていた自宅から北方面の元労働者の街「山谷」の外れにある店。カツカレーが名物で緊急事態宣言中もビールを普通に出してくれた。それだけで自分の中では名店だ。
そこが3回連続でシャッターが下りていた。値上げラッシュで10月あたりから一斉に飲食店は値上げした印象がある。確か最後に行ったのは9月下旬。
口開け直後で客は自分だけ。時々たわいもない会話をするが、その時、親父さんは愚痴っぽく、こう仕入れの値上げが続いちゃどうしよう、と。続けて、厳しいけどここいらじゃ単価自体が高いって言われるし、客筋を考えると値上げしちゃうと当たり前に来なくなると力なくつぶやいた。
毎日来るわけじゃないから、偉そうなことは言えませんが、どこも値上げしてます。無理して我慢して閉店が早まるよりは少しでも長く営業してくださいと答えた。それが最後だった。
7月には足場まで組んで外壁の再塗装をしたので、まだ大丈夫だなと思っていた。定休日が変わったわけではなかろうが、来る曜日を変えてみて3連続休業。かといって閉店の張り紙はない。体調がすぐれないのだろうか。
こっちだって夏以降、ヘルニアに脚の腫れと痛くなったり、劣化していると痛感してる。自分でも何かの店でも続けていたら閉店を考えるだろうな。
そして、つい先立て。女医さんの再診にいった。腫れも引き、ヘルニアの痛みも取れたのね。じゃ、卒業ということで。ま、また何かあったら、と言って本当は会わない方が良いんだけどねとマスク越しに笑った。
瞬間、妙な淋しさを覚えた。でも確かに、だよな。
思い込みで健康体からの脱落。好きな店々の閉店。そして主治医と勝手に決めている女医さん。その全部から卒業なのだろうか。
まあ、働いたり何かのボランティア活動もしないで、好き勝手に生きて随分と経つ。何だよ、とっくに社会から卒業してたか。