桜が開花し、浮かれ気分。中止されていたイベントも続々再開される。
都立公園でも花見が解禁となり、これで今年は騒々しいのが決定。3年も我慢させられてきたから大騒ぎもしたくなるさと思う人も多いだろう。
しかも満開が前倒しで、東京など今年は4月には葉桜。季節がどんどん前倒しになるし、異常気象とも扇動される「十年に一度の」寒波だの台風とか、もうそろそろ例年通りじゃねェと思ったりする。
花粉症も然りで、長年悩む友人は毎朝TVで真っ赤なマークの「非常に多い」を見るたびに仕事に行きたくなくなると嘆いていた。確かに赤色は信号同様に人間の眼に一番印象強い色である。夏はその赤が「酷暑」で太陽ギラギラのマーク。しかし、それこそが放送する側の意図。親切に注意を促していると言うんだろうが。
それでも日常が戻りつつある。それはそれで良いことだ。言い難いストレスをため込んできた人も多いだろうし、桜を見て新たなる春を肌で感じれば前向きにでもなるか。
羨ましいね。こちとらは天邪鬼が鎌首をもたげ、常に反対をイメージする。しかし、それで損をすることも増える。
かなり浸透してきた個人番号指定証。それでも後回しにする自分のような人向けに特典で釣ろうとするスタンスが気に入らない。最終的には「違法」とかに落とし込みはしないだろうが。
自分など、常に「セコさ」自慢をする。ならば、お上命令で「お得キャンペーン」でとっとと作れなんだから乗りなさい、か。
確かに損はしたくない。でも、そのキャンペーン特典が必要か、と言われるとそうでもない。となると自分には「お得感」はない。
その線引きがどこにあるのかは個人差。地方納税とかも然り。そりゃ、自分のような極端なタイプまで網羅は出来まい。
つまり大体の人間向けに得したいだろと扇動する。何故か、直感的にそういうことを感じると鳥肌が立ち、瞬間的に拒絶。
そこで、ふと考えるというか、つまづく。それをしないことで損をしても良いと思う線引きはどこにあるのか。
携帯電話だって然り。2026年までは現行形態で使用可だ。ならば慌てることはない。
何だか一々、文句をつけ先送りにする。元凶は『面倒臭い』が最優先であることだろうが。これじゃ「お上」と同じ発想じゃん。
逡巡するが行動しない。それでお得キャンペーンを逃す。でも、それを逃しても数十万円も違わなければ良しとする自分。一体、発行にかかる手間なり時間はどれほど必要なんだよ。
つまり自分の時間給は一体幾らの計算。考えると、年収何億円になるのやら、か。実に恵まれた人生だと思うしかあるまい。
結局、文句ばかりで重い腰は一生上がらぬか。ある意味、上から目線でそれこそ「お上」的。
一方で、無駄金を使うのは見栄として格好良いと思う自分。かすかに色づき始めた眼下の桜並木を見下ろしてるからそんな心持になるのか。
日に日に夜明けの前倒しを感じる朝。満開が近付く。でもさ、うるさい花見客がいると上から水でも撒きたくなる性分だった。
結局、何だかなの自分。