今回の都々逸。
「野辺の茅花も時節が来れば 人の目につく花となる」
成程、君には将来があると。だから、若いうちは苦労しろ、てなことを言うと、何とかハラスメントと言われるご時世だよな。
尤も、SNSとやらで、若いうちから自分の表現したいことを世界中に拡散出来る便利ツールがあるので、何かのタイミングで世界で話題を集めることもある。
それも「文字だけ」から「映像」が発信できるようになったので、それで食っている人間もでてきて、子供が将来なりたい職業に入ったほど。
日本でも、それで売れない芸人が爆発的に世界の人気者になった例も記憶に新しい。
自己表現は素晴らしいこととも思う。ただ、一歩間違うとバッシングの好材料ともなり、その汚点は消せない。人の噂も七十五日でもなくなったのも時代ということだろうか。
やはり、都々逸が流行った頃のように「ほのめかす」とか「想像させる」という、他人の感性に訴える表現の方が日本人には向いているのかもしれない。
でも、今じゃ、自分から発信しないと他人には見向きもされないぐらい時代の流れが早いのかな。
きっと芽花も、誰にも気に留めて貰えず立ち枯れて行くのが現代か。
でも、来年も芽が出る花は羨ましい。