実家タバコ屋の隣家。10坪程度の土地に、三階建て住居を建ててから40年は経つだろうか。元は板金屋だったが、息子さんは跡を取らず不動産屋になった。
一階は飲食店に貸し、二、三階にご家族で住んでいた。ところが奥さんの具合が宜しくなくバリアフリーのところに引越を決めた。
一階の飲食店は何回か経営者が変ったが、夜だけの営業なのであまり関係ない。で、上階はしばらく空き家状態。
ところが、アジア系の家族が7、8人単位で出入りするようになり、それが数日単位で違う家族に代わる。
当初は、意味不明であった。ある時、タバコの顧客でもある近くで焼肉屋を営む韓国人が挨拶に来た。
隣の持ち主に依頼され、民泊の管理人をしていると。迷惑をかけないようにするが、何かあったら言ってきてくれと。
成程、これが噂の民泊か。確かに、10名近いメンバーで日本旅行に来た場合、ホテルに分室するよりも、キッチンもあり安上がりで便利だろう。いつも個人でしか海外旅行に行かなかった自分としては、考えもしなかったこと。
面白いのは、客は毎回アジア系。中国、韓国、タイあたりが多いか。どの家族も、うるさいのはおらずこちらとしては問題ない。
ところが、ここにきてちょっと問題発生中。
数日滞在した「ゴミ出し」だ。民泊部分は店舗脇の住居用ドアから入る造り。しかもドア一枚分のスペース。
ドアの真横の実家の壁にゴミを置いたり、タバコ店舗前の角に出していったり。
しかも、当然というか、『分別』や『収集曜日』は無視されている。一歩間違うと、自分がルールを無視して勝手にゴミ出ししていると取られかねない。
管理人の焼肉屋さんも気を遣ってくれているが、その方が民泊者のゴミを回収に来るのは昼前。宿泊家族の出発が朝だったりすると丁度、ゴミの回収時間にぶつかる。
それでも、宿泊者たちはポリ袋に入れて、それなりにキチンとしている。朝、店を開けに行くと自販機横にタバコの空き箱や、飲み干した空き缶などが平気で放置してあることもある。それらは外国人の仕業ではなかろう。
まあ、どのみち、現行犯でなきゃ、こちらが対応するしかないよな。じゃ、焼肉屋にチクリと言って、クッパとキムチでも奢ってもらうか。