新規の歯科医での第一期治療が終了した。年明けに通いだして、割と早い一段落でなかろうか。
とはいえ、後期高齢者じゃないので三割負担である。一番安い被せモノだけも2万円近くかかった。それでも、以前までの、どうにも相性の悪い歯医者とは違い、簡単明瞭な対応の結果の料金である。
そもそも、医師が一名しかいないのに五名もの予約患者を診療椅子に並ばせ、ちょいと様子を見ちゃ放置され、一時間かかるのより、せまい治療室ながらマンツーマンで20分もしないで終了する方がせっかちな自分には合っている。
それに天邪鬼な自分は、朝一番の全然温まっていない小さな診療室の冷気も、大病院の手術室のようで、逆に清々しさを感じる。
肩の骨折に始まり、白内障手術まで数年の間に計6回も歩いて手術室に入る経験をした。都度、緊張と不安が入り混じる中、統一に感じた冷気が嫌いではなかった。
考えると、年々、治療費が嵩みだしていることになる。寄る年波だと痛感するが、今年はまた別な問題が生じるかもしれぬと思うとゾッとする。
まして、今回は「第一期」終了であり、後に「第二期」が待っている。時期が、こちら次第なのも気になるところである。
要は、こちらの自然治癒能力次第。インプラントが抜けて開いた穴が塞がらないと次の治療が出来ないからだ。何とも気が揉める。
別に、早く回復しろということではなく、また金がかかるという意味で。治療しなくても良いかもしれぬが、奥歯なしでは、咀嚼に限界がある。
これじゃプロバイダー料金が減額されても補填で終了かなと考えていたら、今度は矢鱈と「くしゃみ」がでるようになった。
風邪ではあるまい。となると、遂に花粉症デビューだろうか。
まあ、これは病気ではない。何も治療しなくても大丈夫だろう。何故なら、風邪のウイルスとは違い、他人にうつすことはないから。
周囲の人たちに不愉快な顔をされたって、構うものか。それよりも、マスクを付けて歩く方が、怖がられそうだ。何せ、目つきが悪いと言われ続けているのに、その眼だけが強調される方が、恐怖感が倍加されるに違いない。
ならば大口開けて笑って、新たに入れた光り輝く被せモノでも披露するか。おっと、でも、そんなことをしたら、埋まっていない穴を見せることになる。
どの道、普通を装うのが一番ってことか。でも、一番なら、「春一番」だよな。
何だかんだで、春が持ちどおしい。