まだ、何とか桜が咲いている。寒の戻りがあったからだろうか。
そんな天候のなかでも、眼下の公園では花見、というより、早朝まで騒いでいるグループがいる。提灯が消えても、自前のライトを点灯し、自分たちだけ盛り上る。余程、日頃の鬱憤が溜まっているのだろうか。
それにしても、通常より二週間も早い、満開の前倒しで慌てた人々も多いだろう。それこそ想定外なのだろう。
想定外といえば、自室でも起きつつある。漏水跡の塗装の他に、滴り落ちた汚水が沁み込んだ絨毯の張り替え。修繕屋が言うには、保険会社から写真提出の要請があったと。前回と違い、今度は色々とうるさそうだと。もしかして、張り替え不可の回答か。
確かに、12畳分もある絨毯の張り替えは、結構な金額がかかるから、当然かもしれぬし、二年以内で、同じ部屋からの再度の保険適用申請だしな。それに、「焼け太り」を期待したことが、神様にバレたのだろうか。
今年に入って四分の一が過ぎたとはいえ、思い返すには早過ぎるが、昨年よりも微妙にツイてない気がする。ネット・オークションで小遣い稼ぎをしようとしたら、ひとつも落札されないとか、新規開拓で入った飲み屋がことごとく外れとか。小さいことだが、想定外が多い気がする。
散りゆく運命とはいえ、今年の桜のようにしぶとく残りたいものだ。